歯科衛生士が仕事中にメイク崩れを起こさないための方法

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歯科衛生士コラム

 新型コロナウイルスやインフルエンザなどの流行に関係なく、仕事上1日中マスクを付けている歯科衛生士。マスクは感染予防のために欠かせない物ですが、朝しっかりしたメイクが崩れる原因にもなります。
今回は仕事中にメイクが崩れないための方法を解説します。

歯科衛生士が仕事中にメイク崩れを起こさないための方法

1.仕事中にメイクが崩れる原因
2.仕事中でもメイクが崩れないコツ・方法

仕事中にメイクが崩れる原因
歯科衛生士という仕事上、メイクが崩れる原因はいくつかあります。

マスク

 歯科衛生士は感染予防のため、仕事中は鼻の頭からあごの下までマスクでしっかり覆います。診療補助や処置時だけでなく、受付や患者対応、器材の洗浄時も四六時中マスクを着けていますよね。新型コロナウイルスが流行し始めてから、仕事中に限らず自宅を出るときからマスクを使用している方がほとんどでしょう。

 歯科医院では布マスクではなく不織布マスクの採用されていることが多いです。不織布マスクは着用時に肌に触れやすく、摩擦が起こりやすいです。そのためマスクがメイクをこすって落とすような状態となり、ファンデーションなどベースメイクが崩れやすくなります。

 また摩擦だけでなく、マスク内で呼気が溜まることでムレやすくもなります。これによりファンデーションやアイメイクが浮きやすくなり、メイク崩れに繋がります。夏場や院内の空調によっては、湿気だけではなく汗をかくこともあるでしょう。マスクをしていると顔周りの熱も逃げにくく、蒸気と皮脂や汗が重なればメイクはさらに崩れてしまいます。


ゴーグル

 診療中は感染予防のため、マスクだけでなくゴーグルも着用する方がほとんど。着用時にゴーグルと肌・目元が触れたり摩擦を起こしたりすることでメイク崩れが起きやすくなります。目元にフィットするタイプのゴーグルであれば、長時間使用しているとゴーグル跡が付いたり、ゴーグルの形でファンデーションが取れてしまったりすることもあります。マイクロスコープを日常的に使用するなど、ゴーグルではなく機械にメイクが触れてメイク崩れを起こすこともあります。

 マスクと同様、摩擦だけでなくムレによりアイメイクが崩れることも。マスクとゴーグルを併せて使っていると、呼気によりゴーグル内がよりムレやすくなります。


滅菌器などの蒸気

 歯科衛生士業務として、器材の洗浄や滅菌まで行うこともあるでしょう。作業中にジェットウォッシャーや滅菌器から出る蒸気により、肌がムレてメイク崩れの起きることがあります。

乾燥

 マスクを外すとムレは改善されますが、それと同時に肌の水分が奪われ乾燥し、ファンデーションが崩れやすくなります。最近は新型コロナウイルスの流行により、業務中にマスクを外すことは無いかもしれませんね。

仕事中でもメイクが崩れないコツ・方法
 マスクやゴーグルなどによりメイク崩れが起きやすい歯科衛生士。業務中でもメイクが崩れないコツや方法をご紹介します。

ベースメイクを工夫

  • まずは洗顔としっかり保湿をする
  • リキッドファンデーションとフェイスパウダーを組み合わせる
まずは洗顔としっかり保湿をする

 崩れないベースメイクのためには、ファンデーションだけでなくスキンケアで事前準備をすることも大切です。まずは洗顔をし、ファンデーションが乗りやすくなるよう肌を清潔にしましょう。その後化粧水→美容液→乳液の順でしっかり保湿をします。保湿をすると皮脂によりファンデーションが崩れやすくなる・・・というのは間違い。実は逆で、保湿をしっかりしないことで肌が乾燥したり、肌が乾燥を解決しようと皮脂を分泌したりすることでかえってメイクが崩れやすくなります。

 なお保湿後すぐはヨレやすいため、肌にしっかり浸透させてからメイクを始めましょう。


リキッドファンデーションとフェイスパウダーを組み合わせる

 マスクやゴーグルで崩れないためには、薄めのメイクが鉄則。崩れないようにしっかり厚塗りすると、かえって肌がムレやすくなりメイク崩れが起きてしまいます。

 汗や皮脂に強いタイプの化粧下地を塗った後、リキッドファンデーションを薄く均一に塗り広げます。その後パフで軽く叩きながら肌に密着させ、フェイスパウダーで仕上げましょう。フェイスパウダーを併用することで余分な皮脂を吸着させ、メイクが崩れにくくなります。


アイメイクを工夫

  • マスカラ下地を使う
  • ウォータープルーフマスカラを使う
  • まつ毛エクステ・パーマをする
マスカラ下地を使う

 マスカラの前にマスカラ下地を塗ることで、カールの持ちが良くなったりマスカラのノリが良くなったりします。さまざまな商品が売られていますが、透明なものや使用するマスカラの色と合ったものがおすすめ。例えばブラウンマスカラの前にブラウンのマスカラ下地を使うと、カールの持ちを良くしながら自然にボリュームアップすることができます。

 カール持ちの良さを売りにしたマスカラ下地であれば、マスクやゴーグルで摩擦やムレが起きても朝作ったカールを夕方まで維持することができるでしょう。ただそのようなマスカラ下地は一般的なクレンジングでは落ちないこともあるため、専用のリムーバーを使うと良いでしょう。お湯で落とせるタイプは、カールキープ力の弱いものが多いです。


ウォータープルーフのものを使う

 水に強いウォータープルーフのものであれば、マスクやゴーグルによりムレが起きても崩れにくいです。例えばアイライナーであれば、描きやすさ・色・落ちにくさ・クレンジングのしやすさなどの中から優先順位を決めて選びます。マスカラ下地と同様、ウォータープルーフで落ちにくさを優先すると、クレンジングは専用のリムーバーが必要になるなどコストや肌への負担も考慮する必要があります。

まつ毛エクステ・パーマをする

 毎朝ビューラーでまつ毛を上げ、マスカラ下地とマスカラでカールをキープする・・・という方法が手間であれば、まつ毛エクステやパーマをする方法もあります。いずれもサロンへ行く必要があり、1回あたり3000〜7000円ほどの費用がかかります。1〜2ヶ月で落ちてくることが多いため、毎月費用がかかっても良ければエクステやパーマをしてしまった方が楽でしょう。

 なおまつ毛エクステはクレンジングを選ぶ必要がありますが、マスカラをする必要は無くノーメイクでも目元をぱっちりさせられるのがメリットです。それに対してまつ毛パーマは今まで通りのクレンジングを使えますが、自分のまつ毛であるため基本的にマスカラを塗る必要があります。ただマスカラ下地やカールキープ力の強いウォータープルーフマスカラなどを使わなくても、まつ毛が下がってくる心配はありません。


化粧をしない・マスクを外さない

 TBIや受付などでマスクを外すのであれば、最低限のマナーとしてメイクをしておくべきです。しかし最近は新型コロナウイルスの流行により、業務中マスクを外さないことがほとんどでしょう。ベースメイクの工夫が手間であれば、簡単にアイメイクだけしてマスクの下はすっぴんでも良いですね。

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浜崎 実穂

東京医科歯科大学卒業後、大学病院に歯科衛生士として勤務。大学の卒業研究では、日本歯科衛生学会の学生研究賞(ライオン歯科研究所賞)を受賞。2019年4月からフリーライターに転向し、自身で立ち上げた歯科メディアは売約を達成。現在は「歯科衛生士ライター」として活動し、歯科企業や歯科医院でライティング業務を行う。

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© Dentwave.com

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