知識・ノウハウ

2024年5月16日(木)・17日(金)の両日、横須賀芸術劇場にて行われた第62回日本小児歯科学会大会に参加しました。

今回は、普段 小児と関わる機会のあるすべての歯科医師・歯科衛生士の皆様に覚えていただきたい大切な講演内容をお伝えします。

AI時代をどう生き抜く?

ChatGPTを皮切りに、ここ最近でAIに関する情報を目にする機会が増えました。AI技術の進化は、以前よりもはるかに複雑な作業を効率的にこなせるようになったことを意味します。

この進化は人間にとって無数の機会を与え、喜ばしいことも多くある反面、同時に「AIに仕事を取られる」「AIの台頭により、特定の職業において人間が不要になる」など新たな課題ももたらしています。

本記事では、歯科衛生士がAI時代をどう生き抜いていくべきか解説します。

先日、韓国の釜山国立大学校 (PNU) の研究者チームが、歯周病を治療することで糖尿病のリスクを軽減させる可能性を明らかとした。

2型糖尿病は複雑な代謝障害で、血糖値が高いのが特徴だ。以前は主に成人の病気であった2型糖尿病だが、現在、2型糖尿病と診断される子どもが増加傾向にある。

さらに2型糖尿病患者で歯周炎を患っている患者も多く、今までにもこれら2つの疾患がお互いに影響しあうことは明らかとなっていたものの、複雑に影響し合う性質などについては完全には理解されていなかった。

今回は韓国の研究チームが発表した2型糖尿病患者と歯周病の関係因子について、国立研究開発法人科学技術振興機構【【AsianScientist】歯周病は糖尿病の前兆かもしれない】を基に解説していく。

公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院および関連グループが進めている先天性無歯症に対する歯の再生治療薬、通称 歯生え薬の研究計画について、2024年3月25日で独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)から承認が下りた。

それを受け、京都大学医学部附属病院(京都市左京区、病院長 髙折 晃史)の協力のもと2024年9月から治験が開始され、2030年に実用化を目指すことが明らかとなった。

今回の記事は北山病院が発表した歯の再生治療薬の内容(先天性無歯症に対する歯の再生治療薬(通称名「歯生え薬」)の医師主導治験を開始)を元に解説していく。

元歯科衛生士のDentwave企画チームスタッフが横浜関内矯正歯科ブランシュさんを取材させていただきました!
こちらのクリニックは歯科衛生士である穴沢有沙さんが歯科医師の尾崎桂三先生と共同開業したインビザライン矯正専門クリニックです。矯正治療以外の治療はかかりつけ医や紹介など他院で行っていただくため、より専門的な治療が提供されています。

患者様が「また来たい」と思う歯科医院に必要不可欠なのは医院のホスピタリティですよね。しかしながらドクターは医院経営と治療に忙しいことも多いです。そこで、実際に患者様と接している時間が最も長い歯科衛生士の目線で考えられたホスピタリティ満載の歯科医院の魅力をお伝えしていきます。すぐに実践可能なこともありますので、歯科医院作りの参考にしていただければと思います。

歯科衛生士は日々さまざまな患者と関わり、さらに日々進化している歯科医療と向き合っている。

そんな日々の中で「なぜ?」「どうして?」と疑問を抱く方も多いのではないだろうか。抱いた疑問をそのまま放置するのではなく、自分で考察、分析し解決しようとするマインドをリサーチマインドという。

今回は歯科衛生士としてより質の良い歯科医療を患者さんへ提供するために、いかにリサーチマインドが重要か、論文【リサーチマインドを持つ歯科衛生士を目指して】を基に解説していく。

緑茶には体に良い成分が多く含まれていることはみなさんご存知だろう。カフェインやカテキンなどと言われている代表的な成分については耳にしたことがある方が多いのではないだろうか。

とはいえ、体や歯にどれほどの良い効果があるのか、どのような成分がどう作用しているのかを詳しく知っている方はあまりいないのではないか。

今回は緑茶が体に良いと言われている理由について、糖尿病ネットワークに掲載されている【緑茶を飲んでいる人は糖尿病リスクが低下 心臓病や脳卒中が減少 緑茶は歯周病の予防にも良い?】の記事を元に解説していく。

歯科衛生士の皆さんは、こんなことを思ったことはありませんか?
「歯科衛生士の資格を活かした臨床以外の仕事がしてみたい」
「在宅ワークをしたいけど、歯科衛生士として雇ってくれる会社はあるのだろうか」

私は歯科衛生士になってから、"歯科衛生士として臨床以外の働き方"をしております。
本日は具体的にどのような働き方があるのかをお話します。

子どもに与えるべき栄養の話

鉄分や亜鉛などの栄養素は、子どもにとって非常に重要な役割を果たしています。ところが近年子どもたちの成長に必要な栄養素の摂取量が減少していると言われています。

歯科衛生士でなくとも、仕事と家庭の両立の難しさはよく述べられるものです。令和元年に日本歯科衛生士会が行なった「歯科衛生士の勤務実態調査」によると、歯科衛生士の99%は女性です。

また「仕事と家庭の両立」というと、多くの場合、育児をしながら働いている女性のことを指します。そのため今回は、女性の歯科衛生士が仕事と家庭・育児を上手く両立させるための方法を、2つの記事に分けて解説します。

前編では、歯科衛生士が仕事と家庭で抱えるよくある悩みを解説しました。後編では具体的な仕事と家庭の両立方法と、歯科衛生士のさまざまな働き方についても簡単にご紹介します。

歯周基本治療のいろは

歯周病は45歳以上の日本国民の半数以上が罹患しており、歯の喪失原因1位とされています。今回は歯周治療の中の「歯周基本治療」について詳しく解説します。

【Dr/DH連携方法】歯周基本治療

歯周基本治療を成功に導く上で重要となるのが、歯科医師と歯科衛生士が情報共有を行いながらチーム医療として取り組むことです。今回は歯周基本治療を行う際の「歯科医師と歯科衛生士の連携方法」について詳しく解説します。

「2型」糖尿病は、遺伝的な要因に加え、運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が加わって発症すると言われている。一方で、「1型」糖尿病は、膵臓のインスリンを出す細胞が壊されてしまう病気で、子どもなどの比較的若い年齢から発症することが多く、生活習慣病が大きく関わる「2型」とは原因も治療法も異なる。

そしてつい先日、1型糖尿病患者において、⻭髄創傷治癒が遅延するメカニズムが新潟⼤学⼤学院医⻭学総合研究科う蝕学分野の研究グループにより解明された。

今回の記事では、先日発表された『1型糖尿病患者において、⻭髄創傷治癒が遅延するメカニズム』の研究について解説していく。

時間に追われ、慌ただしい日々を送っている方が多い現代において、生活習慣病の予防には特定健診は健康な体を維持するために欠かせない重要な検診となっている。

そんな中、信州大学医学部とサンスター株式会社は共同研究によって『特定健診時に併せた歯科的介入が、歯間ブラシ・洗口液の習慣化や口腔・全身の健康状態の改善に影響することを発見した』と発表した。

今回の記事では、国民の健康を維持、予防をより一層促進していくであろう、この驚くべき発表について、詳しく解説していく。

小児の歯並びや咬み合わせの問題は、将来的な歯の健康や口腔機能に影響を与える可能性があります。そのため、早期に適切な治療を行うことが重要です。

その中でも、最近では「プレオルソ」と呼ばれる矯正治療が注目されています。本記事では、プレオルソの仕組みやメリットについて詳しくご紹介します。

小児の歯科口腔診査ポイント

小児の歯科口腔診査は、歯の健康を維持し、早期に虫歯や問題を発見するために非常に重要な診査です。そこで今回は小児の歯科口腔診査のポイントについてご紹介します。

睡眠中に歯ぎしりをしている人は成人で約10%ほどいると言われており、決して珍しいことではありません。

とはいえ、睡眠中における歯ぎしりがどのようなメカニズムで起こるかについてはハッキリと明らかになっておらず、原因のほとんどがストレスであるとされている。

治療法については、スプリント療法などの対処療法はいくつかあるものの、睡眠中の歯ぎしりを治療する単一の治療法は未だ確立されていない。

ところが今回、睡眠中の歯ぎしりについて新たな可能性が発表された。

それは睡眠中の歯軋りが食物繊維と大きく関係しているという驚きの新事実だ。

そこで今回の記事では、岡山大学学術研究院医歯薬学域およびノートルダム清心女子大学食品栄養学科の研究グループが発表した研究結果をもとに「睡眠中の歯軋りが食物繊維」について解説していく。