【webセミナー受講後のレポート】専門医が解説!GPと歯内療法専門医の担当領域の違い

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エンド症例を歯内専門医に任せるべき判断基準とは?

今回のDentWave.com配信ウェビナー(有料)イベントレポートでは歯内療法をトピックとしたウェビナーを紹介する。

本ウェビナーのタイトルは「GPと歯内療法専門医の担当領域の違い」で、ウェビナー講師は「梅田 貴志」先生で、たちかわ歯内治療院で歯内療法専門医として臨床に従事している。

本ウェビナーを受講した感想だが、歯内療法学会専門医の梅田先生により実際のエンド症例を交え、GPが対応するべき症例か否かを詳しく解説された内容であった。

日常臨床でエンド症例に触れられている先生に、今後の症例選定のためにもぜひ受講していただきたい。

本ウェビナーのおすすめポイントについて、ウェビナーで述べられた内容にも触れつつ紹介したい。
▲根管は蟻の巣のように細かく蔓延り、機械的拡大のみでの除菌は不十分
ウェビナーの視聴をおすすめしたい方👇
・エンドケースの選定に迷われた歯科医師の方
・歯内療法専門医との連携を検討中の歯科医師の方
・エンドに注力していきたい歯科医師の方
「GPと歯内療法専門医の担当領域の違い」
*オンデマンド配信、受講料3,300円(クレカ決済)、視聴時間29分25秒(2倍速再生可能)
△ファイルが根管内で破折することは決して悪いことではない

歯内療法専門医への症例紹介時の注意点を把握できる

GPの先生の中には、どのようなエンドケースを歯内療法専門医に紹介するべきか分からない方もいらっしゃるかもしれない。

梅田先生はウェビナーの中で症例紹介の例や紹介時の注意点などを解説してくださった。参考までに紹介例や注意点を1点だけ挙げると、根管治療をGPの先生が行った際にファイルが折れてしまい自力で取り出せないケースなどがある。

ファイルが折れた際の注意点として、梅田先生は「ファイルを無理に取り出そうとしない、患者さんに今後の対応などの説明をしっかりと行って専門医に紹介すること」を勧められた。

歯内療法専門医に紹介する際の症例やその際の注意点が簡潔にまとめられて分かりやすかったのがお勧めポイントである。
△根管治療だけでなく歯冠修復の良し悪しも予後に重要

歯内療法の基本的な内容も学ベる

本ウェビナーは歯内療法のテクニックに触れた内容ではないが、歯内療法を行う際において知っておくべき基本的な内容も解説されている。

当然のことだが、ラバーダムを使用した無菌的処置を前提にすることで歯内療法の成功率が断然高くなる。また、歯内療法がどんなに上手にできても、その後の補綴処置が上手くできなければ歯の予後に大きく影響してしまうことも留意しておきたい(上画像参照)。

その他、Perの治療前のX線透過像のサイズによる予後の良し悪しなども解説されており、日々のエンド処置に役立てることができる内容も多かった。

「GPと歯内療法専門医の担当領域の違い」を受講して

本ウェビナーを受講し、開業医が歯内療法専門医に紹介するエンド症例の線引きの仕方を理解する良い機会となった。受講を通じて歯内療法専門医との積極的な連携を考えるきっかけになるかもしれない。

すでに連携しているGPの先生方にも有用な内容も多いので、歯内療法をされている先生全員にぜひ受講していただきたい。
「GPと歯内療法専門医の担当領域の違い」
*オンデマンド配信、受講料3,300円(クレカ決済)、視聴時間29分25秒(2倍速再生可能)
▲宮城名所(左から大崎市、石巻市、仙台市、松島、遠刈田)

編集後記 宮城の地方を訪れて

宮城県の地方を中心に訪問しました。仙台駅から1時間以内でバスや電車で行けるところが多いですが、南北に名所が分散しているので、それなりの移動時間と効率的に巡ることがポイントです。仙台から北の松島・石巻・大崎に赴き、南の遠刈田に向かうような旅程でしたが、バスや電車によるアクセスは思ったより悪くありませんでした。
仙台駅周辺や代表的な観光地の松島は沢山の観光客がいらっしゃり活気がありましたが、大崎・石巻・白石蔵王エリアは過疎化の影響か10年前に比べるとすっかり寂れてしまった感じが否めませんでした。東北エリアに長く住んでいた自身としては残念な気持ちもあります。
△宮城名物(石巻焼きそば、北京餃子あんかけ焼きそば、ずんだシェイク、気仙沼メカジキのハーモニカ)
宮城県の名物を紹介すると、石巻は焼きそばが一番有名で、どこに行っても食べられます(他にサバなどの海の幸が有名です)。気仙沼だと、メカジキのハーモニカという希少部位の定食が食べられます(写真は仙台空港内のレストランで撮影しました)。
他は、仙台のソウルフードのようになっている北京餃子のあんかけ焼きそばなどがお勧めです(漫画のBLUE GIANTでも登場しているお店ですが、もうすぐ仙台フォーラスの地下から移転してしまうとのこと)。牛タンやずんだシェイクなど、宮城名物が沢山あります。宮城観光の参考にしていただければ、嬉しいです!

北京餃子(YouTuberによる紹介)

古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)

日本矯正歯科学会 所属

東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。イエテボリー大学歯学部 "Oscillation course" 修了。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。
主に、DentwaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、2019年7月よりメディカルネットの顧問。離島歯科医療に従事後、本島で歯科臨床に従事する傍ら、記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の編集業務、企業コンサルタント、マウスピースの製品管理、オンライン診療などを個人事業主として行っている。

【筆者プロフィール】
https://saipon.jp/h/web_writing98765/2

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