国民医療費と歯科医療費の推移 平成 8年 国民医療費 歯科医療費 28兆4542億円 2兆5430億円平成18年 33兆1276億円 2兆5039億円 歯科医療費は医療費の7.7%に過ぎない。しかし、平成の18年の診療報酬改定では、医科と歯科の診療報酬が平成17年度に比べ1200億円減少した。その減少の中で、60%に当たる700億円の減少を歯科が被っていた。このような、背景を検証しなかった一連の朝日新聞記事に対して、"偏向報道である"と歯科界関係団体は怒りを込めて抗議したのであった。 歯科医療費の大幅な減額により、もはや歯科医療の現場は疲弊し、すでに崩壊が始まっている。 歯科診療医療費 薬局調剤医療費 平成14年度8.4 11.4 15年度 8.0 12.3 16年度 7.9 13.1 17年度 7.8 13.8 18年度 7.6 14.2 歯科診療医療費 薬局調剤医療費平成4年度9.8 3.0 5年度9.5 3.6 6年度9.1 4.1 7年度8.8 4.7 8年度8.9 5.1 <参考> 概算医療費は、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会での審査分を集計(公費医療含む)したもので、統計情報部がまとめる「国民医療費」の98%をカバーする。 2007年度の概算医療費は、診療報酬改定がなかった2005年度と同程度の3・1%増で、厚労省は3〜4%といわれる自然増の範囲内と分析している。増加した大きな要因としては、70歳以上の高齢者の医療費増が75%を占めたことが挙げられている。 概算医療費33・4兆円の内訳は、70歳未満の患者(現役)が17・4兆円(1・2%増)、高齢者が14・5兆円(5・4%増)である。1人当たり医療費は現役が16・1万円に対し高齢者は75・7万円と、約5倍の開きがあるのは従来と同様だった。 一方、診療種類別に見ると、医科、歯科は全体の平均以下の伸び率だったのに対し、薬局での調剤医療費は9%近い伸びを示した。具体的には医科入院13・4兆円(2・8%増)、医科入院外12・4兆円(1・8%増)、歯科2・5兆円(0・2%減)に対し、調剤は5・2兆円(8・9%増)となった。 受診延べ日数の伸びは全体では0・9%減で、医科、歯科とも1%前後減少したのに対し、調剤は2・6%増。1日当たり医療費の伸びは全体で4・1%増、医科入院が3・6%増、医科入院外2・7%増、歯科1・2%増に対し、調剤は6・1%増だった。
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