歯科業界 1年間の振り返り 2018年版
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今年もまもなく終了を迎え、平成最後の年となりました。
Dentwave.comではこの1年間も歯科医療従事者のみなさまに多くの情報を届けてきました。
そこで2018年を振り返り、今年に起きた歯科業界にとって印象的な出来事をまとめました。
みなさんはどんな出来事がこの1年間で印象的だったでしょうか?
Dentwave.comではこの1年間も歯科医療従事者のみなさまに多くの情報を届けてきました。
そこで2018年を振り返り、今年に起きた歯科業界にとって印象的な出来事をまとめました。
みなさんはどんな出来事がこの1年間で印象的だったでしょうか?
2018年1月 「小児歯科医院で2歳女児が2日後に死亡事件が発生」
事件の当日、被害者となった叶夢ちゃんは、福岡県のとある歯科医院で治療を受けました。リドカインを用いた局所麻酔を受けた後、虫歯の治療を行いました。しかし治療後、叶夢ちゃんの身体は硬直し、目の焦点が合わなくなりました。担当していた院長は「よくあることです」と休むことを推奨しました。
しかし、その数十分後に激しい痙攣を起こし、大学病院に救急搬送されたのです。
叶夢ちゃんはその2日後に死亡が確認されました。
歯科治療の麻酔におけるデンタルショックの恐ろしさが再認識される事件となりました。
2018年2月 「無断で患者の前歯切断、歯科医師を傷害容疑で再逮捕」
岡山県のとある歯科医院で患者の前歯を不必要に削るという事件が起きました。患者が望んでいない治療を行ったとして、傷害罪でこの医院の院長は逮捕されました。
驚くことに他の複数の患者にも同様の手口で不必要に歯を削り、治療費を請求していたのです。この件に関する被害届は約70件も寄せられていました。
患者の健康な歯を削ることで、治療費を稼ぐという歯科医師としてあるまじき行動が歯科業界だけでなく世間を騒がせる事件でした。
2018年4月 「平成30年度診療報酬改定」

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2018年5月 「口腔がんを抑制する抗体、東北大らが共同で作製に成功」[日本歯科新聞] 2018/5/25
ヒト口腔がん細胞に高発現する糖タンパク質「ポドカリキシン」に対して、がんの増殖を抑制する抗体の作製に成功した。東北大学や微生物化学研究会、徳島大学、東京医科歯科大学らの共同研究によるもので、改変を加えた抗ポドカリキシン抗体が、難治性口腔がんに対し、より効果的な新たな分子標的薬になる可能性が示唆されました。
2018年6月 「日本顎咬合学会 2018開催」

本大会理事長である上田秀朗氏は国民の健康長寿と歯科業界の発展を願い、「真・顎咬合学会 輝け日本の歯科臨床!!~臨床力の向上による歯科界の活性化~」と題しました。
今年は次世代の歯科界を担う若い世代にさまざまなジャンルの分野を学んでほしいと考えられ、歯内治療や歯周治療の基本治療から審美歯科、インプラント、CAD/CAM臨床の最前線まで幅広く学べる環境が準備されました。講演数は147、会員発表は354の合計501におよぶ演題が2日間にわたって開催され、これまでの大会で最多数であり、来場者にとって充実した大会となりました。
2018年7月 「西日本豪雨西日本豪雨、2階まで浸水の医院も」[日本歯科新聞] 2018/7/12
西日本を襲った豪雨により、歯科診療所でも床上浸水、床下浸水、水漏れなどの被害が複数出ました。特に岡山県倉敷市真備町にある4歯科医院が2階相当部まで浸水し、診療のめどが立たない状況となりました。また、7、8の両日に広島で開催された日本臨床歯周病学会の学術大会や中国デンタルショーにも影響が出るほどの大きな被害でした。
2018年8月 「医療検索サイトの検索順位が急降下」
6月からの医療広告規制強化により、医療機関のウェブサイトも規制対象となり、特に、患者などの口コミと連動している医療機関のウェブサイトの検索順位が急速に低下しました。これにより自院が掲載されたポータルサイトの検索順位も低迷し、集患に困惑するクリニックが増加したと考えられます。ポータルサイトを運営する企業と利用する医院の双方にとって痛手となる出来事でした。
2018年9月 「北海道胆振東部地震…ブラックアウトによる機器メンテナンスにも影響か」
2018年9月6日に発生した最大震度7を観測した北海道胆振東部地震により、多くの歯科医院にも多大な被害が出ました。電気の供給が滞り、医療機器がブラックアウトしてしまう事態も発生し、機器メンテナンスが不可という状況に陥りました。日本歯科新聞社は道内のディーラー18社に対して被害状況についてのアンケートを実施し、12社から回答を得ました。幸いにも全社で人的被害はなかったものの、停電などの影響で少なくとも1日は営業停止となり、在庫商品が損傷するなど3社で物的被害がありました。
2018年12月 「口腔がんを唾液の匂いから診断」[日本歯科新聞] 2018/12/18
唾液の匂いで口腔がんの有無を診断できる世界初の技術が開発されました。北九州市立大学の李丞祐教授と九州歯科大学の安細敏弘教授らの共同研究で、口腔がんに特異性を示す27種類の匂い成分を唾液から検出し、がんの進行に伴って成分が「消失」「増減」「新生」の3グループに分類できるというものです。12月10日に同大らが発表しました。
この1年は診療報酬改定と医療広告ガイドラインの変更により医院の運営スタイルに大きな変化を与えました。
さらに今年の漢字が「災」に決定したほど大きな自然災害も目立つ年となり、さまざまな角度から歯科医師にとって頭を抱えさせられる1年になったのではないでしょうか?
来年は消費税増税という大きな変化があるため機材導入という点でも動きが見られそうですね。
歯科医師が絡む殺人、詐欺、痴漢などの事件も頻繁に見受けられた年でもあったので、来年はそのような事件が少なく、歯科業界が発展する1年になりますと幸いです。
2019年もDentwave.comでは引き続きみなさまに最新の歯科医療に関する情報をお届けしてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
さらに今年の漢字が「災」に決定したほど大きな自然災害も目立つ年となり、さまざまな角度から歯科医師にとって頭を抱えさせられる1年になったのではないでしょうか?
来年は消費税増税という大きな変化があるため機材導入という点でも動きが見られそうですね。
歯科医師が絡む殺人、詐欺、痴漢などの事件も頻繁に見受けられた年でもあったので、来年はそのような事件が少なく、歯科業界が発展する1年になりますと幸いです。
2019年もDentwave.comでは引き続きみなさまに最新の歯科医療に関する情報をお届けしてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
Dentwave.com編集部
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