
2000を越える企業ブースが出展!
5日間 (2019/3/12-3/15) 開催された第38回ケルン国際デンタルショーは、今まで見たことのない歯科製品やサービスに触れる貴重な機会になった。デジタルデンティストリー以外にも多くの魅力的な製品が展示されていた。
本記事は、第38回ケルン国際デンタルショー「ブース紹介」編として、ドイツIDSに出展していたブースを紹介する。
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第38回ケルン国際デンタルショー 参加ブース一覧
参加ブース一覧
・LAON PEOPLE
・PD
・ZEISS
・futudent
・ナカニシ
・3DISC
・Medifloss
・bluereo
・LYRA
・ジーシー
・ヨシダ
・Nobel Biocare
・デンツプライシロナ
・松風
・W&H
・RENNOVA
・ヒューフレディー
・CURAPROX
展示ブース以外のイベント
・最先端の歯科に触れる以外の楽しみもあり!
・売店・カフェ
・その他、様々なセミナーが随時開催!
・第39回ケルン国際デンタルショー 次回開催について
LAON PEOPLE

LAON PEOPLEでは、人工知能を活用し、自動でセファロ画像上のランドマークを設定できるソフトウェアが展示されていた。マニュアルでランドマークを設定するよりも、非常に短時間で設定が可能である。また、AIによる矯正治療のシミュレーションも可能である。
PD

▲PDブース

PDは、根管洗浄シリンジ(IrriFlex)を紹介していた。シリンジを押すと、側方方向に液体が噴射されるため、根管側枝の洗浄も可能である。
ZEISS

▲ZEISSブース

ZEISSのブースでは、お馴染みのマイクロスコープの展示がされていた。常時、多くの参加者がブース内のマイクロスコープを試用していた。
futudent

▲futudentブース

北欧のメーカーfutudentは、ユニットのライトやルーペに取り付け、治療内容を記録できるカメラを展示していた。患者の説明用ツール、教育用ツールとしての活用が期待できる。
ナカニシ

▲ナカニシブース

ナカニシでは、訪問歯科で使用する機器や滅菌器の展示がされていた。ヨーロッパにおけるハンドピースの滅菌基準は、消毒も必須が多いとのこと。また、ナカニシの担当者に聞いたところ、日本ほどヨーロッパでは訪問歯科は普及していないが、歯科のない病院で治療する際に、ナカニシの機器が活用されることが多いそうだ。
3DISC

▲3DISCブース

3DISCは口腔内スキャナ(Heron IOS)を紹介していた。150g程であるため、非常に軽く、握りやすい形状になっている。担当者によると、ソフトウェアの使用は非常に経済的であるとのことだ。
MediflossC

▲Mediflossブース


Mediflossのブースでは、人指し指にはめて使用するフロスを展示していた。180°回転させることにより上下顎の歯間清掃が可能である。従来のフロスよりも簡便かつ効率的にプラークを落とすことができそうだ。
bluereo

▲bluereoブース

bluereoのブースでは、口腔内のサクションをしながらブラッシングをすることのできる、超音波歯ブラシ(Oral Clean G100)が展示されていた。在宅での介護者によるブラッシングを容易にし、誤嚥防止にもつながる。
LYRA

LYRAのブースでは、VR関連製品の展示があった。VRによるインプラント埋入手術を実際に体験することができた。
ジーシー

▲ジーシーブース


ジーシーでは、口腔機能低下症をテーマとしたブースが出展されていた。咀嚼機能や舌圧を測定する製品が紹介されていた。
ヨシダ

▲ヨシダブース

ヨシダのブースでは、根管内カメラ(Nanopict)の紹介があった。カメラの直径は、#35手用ファイルの直径に近く、根尖部に近い所までカメラを到達させることが可能である。
Nobel Biocare

▲Nobel Biocareブース

Nobel Biocareでは、Computer Guided systemによるインプラント手術を可能とする製品を紹介していた。モニター画像を観ながらインプラント埋入ポジション・角度・深さなどを確認できるため、サージカルガイドが不要である。
デンツプライシロナ

▲デンツプライシロナブース


デンツプライシロナのブースでは、セレックや口腔内スキャナの展示がされていた。随時、口腔内スキャナやセレックを用いたセミナーが開催され、多くの来場者が聴講していた。
松風

▲松風ブース

松風では、新バージョンの口腔内カメラ(EyeSpecial)の発表があった。一眼レフカメラに比べ非常に軽く、手袋をつけながらのタッチパネル操作を簡便に行うことができる。歯科衛生士や歯科助手でも使いやすいのではないだろうか。
W&H

▲W&Hブース

オーストリアの企業W&Hは、様々な形態のスケーラーチップが展示されており、多くの来場者がブースにてスケーラーを試用していた。日本では白水が製品を取り扱っている。
RENNOVA

RENNOVAのブースでは、シリコンでできた顔(上画像)にRENNOVA製のヒアルロン酸を実際に注入し、試用することができた。日本では歯科でのヒアルロン酸注入はタブー視されているが、一部の国では頻用されている。
ヒューフレディー

ヒューフレディーのブースでは、スケーラーやプローブなどの器具を上手に掴んでは元の位置に戻すロボットが展示されていた。ロボットが歯科衛生士のアシスト業務や歯科医師の治療を担う日がいつか来るのかもしれない。
CURAPROX

▲CURAPROXブース

CURAPROXのブースでは、歯磨剤や歯間ブラシ、電動歯ブラシなど、オーラルケア製品が中心に紹介されていた。歯ブラシの毛触りが軟らかいにも関わらず、ワンストロークで汚れが落ちていたのが、印象的だった。
最先端の歯科に触れる以外の楽しみもあり!

▲ビールやカジノゲームで一息

不定期ではあるが、ブースを巡るとビールを無料で出すブースもあった。また、カジノゲーム(上の写真はルーレット)を楽しむことのできるブースもあり、日本のデンタルショーとは一味違った。
売店・カフェ

ケルンメッセ内の所々に、カフェや売店があるため、食事をすることもできた。会場は来場者で溢れて座れないことも多かったため、会場に来る前に水や軽食を購入する方が良いと感じた。
その他、様々なセミナーが随時開催!

▲睡眠呼吸障害のセミナー

企業ブースを回るだけではつまらないため、出展企業によるセミナーにも積極的に参加した。顎顔面領域や全身に悪影響をおよぼす睡眠呼吸障害のセミナーには多くの来場者が訪れた。
第39回ケルン国際デンタルショーの開催は「2021年3月」

2019年の第38回ケルン国際デンタルショーも前回に引き続き大盛況であった。第39回においても、デジタルデンティストリー関連製品・サービスのお披露目が多くなることは間違いない。
「2年後は参加したい」という方は、少なくとも開催期間の半年前にはホテルを予約し、出張の準備をすることをお勧めする。
会場に赴き、ケルン国際デンタルショーの雰囲気を直に味わってほしい。
「2年後は参加したい」という方は、少なくとも開催期間の半年前にはホテルを予約し、出張の準備をすることをお勧めする。
会場に赴き、ケルン国際デンタルショーの雰囲気を直に味わってほしい。
古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)
日本矯正歯科学会 所属
東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。イエテボリー大学歯学部 "Oscillation course" 修了。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。主に、DentwaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、2019年7月よりメディカルネットの顧問。離島歯科医療に従事後、本島で歯科臨床に従事している。
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