株式会社ジーシー主催「GCプレミアムフォーラム」第二部

▲「材料学講座~充填材料編~使いこなそう!充填材料」講座の様子
「材料学講座~充填材料編~使いこなそう!充填材料」概要
前回は、 GCプレミアムフォーラムの第一部「材料学講座~レジン編~化学特性を理解して使いこなす!」を紹介した。本記事は、第二部「材料学講座~充填材料編~使いこなそう!充填材料」の内容の一部を紹介する。
「材料学講座~充填材料編~使いこなそう!充填材料」では、各充填材料の化学的特性に関する講義に加え、充填用グラスアイオノマーセメントの練和実習、Ⅰ・Ⅱ級窩洞CR充填実習があり、第一部よりも臨床に即した内容となっていた。
本記事では、グラスアイオノマーセメントを臨床で使用する利点を中心に紹介する。
グラスアイオノマーセメントの利点
▲グラスアイオノマーセメント練和のデモンストレーション

まず、日常臨床において、グラスアイオノマーを使用するメリットを紹介する。
1.歯頚部・歯根部のカリエス症例に最適
CR修復などと異なり、多少の唾液や血液の汚染があったとしても接着・硬化に大きな問題は生じにくい。そのため、防湿の難しい歯頚部や歯根部の充填に適している。
2.萌出して間もない幼若永久歯のシーラントに最適
萌出して間もない幼若永久歯であれば、クランプをかけられないケースも多く、レジン系材料によるシーラントは難しい。グラスアイオノマーセメントであれば、可能である。
3.カリエスリスクをコントロールしたい症例に最適
カリエスリスクが高く、咬合面を含んだ修復を要する症例に遭遇したとしても、フッ素のリチャージ・長期徐放、高い圧縮強度などの特長を有するため、咬合面修復とカリエスコントロールが可能である。
グラスアイオノマーセメントの最大の特長は、唾液や血液の影響を受けにくい点である。防湿が難しい症例でも歯質に強い接着力を発揮し、感水性の問題も大きく改善されている。製品自体も日々改良されており、在宅診療における需要が伸びることは間違いない。
グラスアイオノマーセメントを「練和」することが大事!
▲実習ではグセの練和、I・Ⅱ級窩洞(第一大臼歯)のCR修復を行った

グラスアイオノマーセメントは、時間内 (30秒程度) で練和しなければ、物性面で大きな影響が出てしまう。30秒という時間で粉と液を混ぜて練り上げるのは予想以上に難しく、実際に30秒で練ってみると、混和に近い状態で終了することが多かった。
ジーシー研究員の練り上げたグラスアイオノマーセメントと比較してみたが、見た目や硬さに大きな差があることを感じた。グラスアイオノマーセメントの練和は奥が深い。しっかりと練り上げたグラスアイオノマーセメントを充填しなければ、患者の予後に悪影響を及ぼす可能性があることを気づかされた良い機会となった。
 グラスアイオノマーセメントをきちんと練和できているかを確認したい方は、「材料学講座~充填材料編~」にぜひ出席していただきたい。
前回に引き続き、2月28日に開催された「GCプレミアムフォーラム」の内容の一部をピックアップして紹介した。「レジンの化学的特性をしっかりと理解したい」、「コンポジットレジンとグラスアイオノマーセメントの違いを確認したい」、「ジーシーの歯科材料を使用してみたい」などの要望があれば、「材料学講座~レジン編~化学特性を理解して使いこなす!」や「材料学講座~充填材料編~使いこなそう!充填材料」への参加を検討してはいかがだろうか。
本記事が、読者の日常臨床の一助になれば、幸いである。
古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)
日本矯正歯科学会 所属

東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。イエテボリー大学歯学部 "Oscillation course" 修了。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。主に、DentwaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、2019年7月よりメディカルネットの顧問。離島歯科医療に従事後、本島で歯科臨床に従事している。


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