“より良い歯科医療政策”とは何かを整理する

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日本歯科医師会は"戦略的な政策"をもった集団とする。

日本歯科医師会の大久保満男会長が、会長に就任して以来の課題である。

そこで、「戦略会議」が設置された。

同会議では、戦略に特化したテーマを集中的に論議し、専門家の意見を反映させたい、と目論んだ。

先行していた組織としての8020財団。

8020財団は、戦略としてどのように機能し、効果を発揮してきたかを、検証することができたのか?

8020運動は、健康寿命の延伸を図るための運動の一つに位置づけられている。

また、社会的な視座からの取り組みが課題とされた。

1)歯科から見た子育て支援。

2)子どのの自立と自律の支援。

3)学校歯科と教育基本法との関係。

4)周産期から高齢者というライフステージに歯科がどのように係わり、他科とどのように連携を図るのか。

以上について、戦略会議では審議を重ねてきたという。

また、医療政策に関しては、国の医療制度が大きく転換されることを受け、推進される医療制度改革の骨子を検討し、歯科医療がどのような質的、構造的変化を求められているかを予測し、適正な対応を図ることを検討してきた、としている。

日本歯科医師会の課題

1)今後、国の歯科医療政策に対してどのような展望を持つのか。

2)日本歯科医師会が考える"より良い歯科医療政策"とは何かを整理し、会員や国民に提示する。

今後の検討課題

1)日本歯科医師会の理念、目標の策定。

2)その実現への行動計画案の提示。

3)必要と思われるあらゆる情報の中から取捨選択し、重要と思われる情報を整理し、政策決定に反映させなければならない。

4)この分野は「日本歯科総合研究機構」が力を大いに発揮することが期待される。

5)日本歯科医学会は、多くの学問的情報の集積がなされていることから、日本歯科総合研究機構と協力し、日本歯科医師会のEBMに基づく政策決定に寄与することが重要である。

6)そのために、日本歯科医師会、日本歯科総合研究機構、日本歯科医学会は定期的な協議の場を設定する。

7)重要情報の共有化を図るシステムを一層強化するため、十分な連携体制構築が求められる。

8)日本歯科医師会の各委員会同士の連携協議を活発にし、さらなる情報の有効活用を可能とする。

9)戦略的に策定されたビジョンに基づき打ち出した政策は、その後実現に向けて、確かな前進がったかを評価する。

10) あるいはさらに進めるのか、修正は必要か、方向転換をするかなどの評価法が検討されなければならない。

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