児童虐待:虫歯で発見 モデル校でアンケート 三重県歯

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県歯科医師会が探る /三重 毎日新聞 2013年11月16日 地方版  児童虐待の早期発見と防止に取り組む三重県県歯科医師会が今年度、県内の小学校で虫歯の本数などと、生活習慣に関するアンケート調査を実施する。 近年、育児放棄(ネグレクト)されている児童に虫歯が多いことが注目されている。 今回は約10校に限定したモデル事業だが、将来的には全小学校に定着させたいとしている。  アンケートは、歯磨きの仕方や、毎日食べる菓子の量、テレビの視聴時間など子どもの生活習慣を聞き、回答を指数にする。 その後、学校で歯科検診を行い、歯の状態と、指数と照らし合わせて虐待の可能性を判断する。歯科医師会などが独自に開発した手法だ。調査対象は小学1〜3年。 学校の定期歯科検診の一環として毎年、県内全小学校で実施することを目指す。  会が2005年度に北勢、中勢児童相談所の要保護児童を対象に行った歯科実態調査によると、要保護児童(小学1年)の虫歯経験率が3割超だったのに対し、そうでない児童は1割にとどまった。 また、要保護児童の虫歯処置率が、そうでない児童と比べて4分の1程度と低く、虫歯の多い児童ほど虐待の可能性が高いことが分かっている。  会は06年、歯科検診を通して虐待に気づくための対応マニュアルを作製。会員の歯科医師に配布したところ、毎年10件程度の通報があるという。  会の羽根司人常務理事は「殴る蹴るなどの暴力によるけがと違って、虫歯は治らないため、子どもの異変に気づきやすい。また、虐待の早期発見も可能だ。歯科医のノウハウを虐待対策に役立てたい」と話している。【大野友嘉子】 〔伊賀版〕
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