川崎市歯科医師会 歯科診療通じ虐待を早期発見

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児童虐待の相談件数が増加しているが、歯科医療を通して虐待を受けている子どもたちを救うことはできるはず。

厚生労働省の発表によると、平成20年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談件数は4万2664件。

歯科医師の立場から虐待防止への可能性を探る取組みを行っているのは川崎市歯科医師会(井田満夫会長)。

活動の中心は地域保健部の22人だ。

平成20年?21年には県の助成を受け、市内3か所の養護施設と1か所の児童相談所で実態を調査したところ、被虐待児と健全児では、むし歯のない比率に差はないが、被虐待児は多数のむし歯を有するケースが多い傾向にあること等が分かった。

調査結果から市歯科医師会では、口腔清掃状態の不良やむし歯の放置など、歯科医師として虐待の可能性を見逃さない慎重な対応の必要性を再確認した。

そこで、昨年12月には、在宅支援の子どもが適時診療を受けられるよう、中心となって受け入れにあたる歯科医療機関を連ねた「歯科診療・虐待フォローネットワーク」を発足させた。

ネットワークには現在、市内7支部から推薦された29の歯科医療機関が登録されている。

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