歯科健診 児童虐待を発見するためのマニュアル本

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歯科健診で児童虐待を発見 虫歯など糸口に  

佐賀新聞佐賀県歯科医師会(寺尾隆治会長)は、歯科健診を通じて児童虐待を発見するためのマニュアル本を作成した。暴力や育児放棄(ネグレクト)の影響が口内の傷や虫歯となって現れることから、歯科医に利用してもらい、早期発見につなげていく。

 子どもの歯科健診は、1歳半と3歳、就学後は毎年の実施が義務付けられており、潜在化しやすい虐待に気付く糸口として期待される。

 マニュアル本は、学校歯科医が中心となって1000部作成。県内約420人の歯科医、約120人の歯科衛生士に配布する。内容は、虐待に気付くためのポイントや学校・行政に情報提供する際の方法など。虐待による口内の症状や子どもに現れる言動も詳しく紹介している。

 県によると、2011年度、児童相談所が確認した虐待件数は127件で、毎年増加傾向にある。歯科医師会は「これまでは、虐待の疑いがあっても各医師に対応を任せていた。マニュアルづくりをきっかけに、医師全員の意識を高めたい」としている。 

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