若年層歯科患者の疼痛管理の重要性

若年層歯科患者の疼痛管理の重要性

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イェテボリ(スウェーデン):スウェーデンでは、子どもや青少年が20歳になるまで無料で歯科検診を受けることができます。そのため、彼らの口腔内の健康状態については多くのことが知られていますが、スウェーデンの若年層の歯科患者が受ける口腔内の痛みやその治療についての考察を測定した研究は比較的少ないです。今回の研究では、経験豊富な歯科医師ほど若い患者のニーズに注意を払う傾向があるという事が示唆されました。

本研究は、イェテボリ大学のサールグレンスカ・アカデミーの研究チームが、ヴェストラ・イェータランド地域の公的歯科医療サービスに従事する一般歯科医師(GDP)の意識に焦点を当てて実施しました。本研究では、387名のGDPが調査対象となり、そのうち71%が女性でした。

本研究の著者らによると、Murtomaa氏らが米国とフィンランドの歯科医師を対象に行った過去の分析では、GDPの約50%が若年層の患者に対し、日常的には痛みについて尋ねていないことが判明しました。また、2005年にスウェーデンの歯科医師を対象に行われた調査では、「GDPの約3分の1が、若い患者の痛みの経験や心理的な管理にある程度無関心であった」ことが明らかになっています。

「これまでの文献では、GDPの知識や態度に関する多面的なデータを提供している研究はありません」と、本研究の著者は付け加えています。

「従って、その目的は多面的な質問票を用いて、子供と青年の痛みと疼痛管理に関する一般歯科医の知識と態度を調査することであった。」と彼らは述べています。

今回の調査では、GDPの年齢や経験年数が、臨床現場での子供の痛みに対する解釈や対応に影響することが分かりました。17年以上の経験を持つGDPは、幼い患者の特定のニーズによりよく対応していることがわかり、この傾向は他の医療専門職でも同様に報告されていると著者は述べています。

さらに、アンケート回答者の中で、「女性歯科医師は男性歯科医師に比べて、疼痛管理に関して有意に多くの配慮をしている」ことが確認されましたが、GDPの親の地位は影響していないとされました。

本研究の著者は考察の中で、このテーマに関する今後の研究として、「質問票を他の大規模なGDPコホートに適用する」ことを提案しています。しかし今後の研究では、「質問票の改訂、短縮、改良」を行うべきであるとしています。

この研究は、「子どもの痛みと疼痛管理に関する一般歯科医の知識と態度、質問紙による調査」と題され、2021年5月10日にPaediatric and Neonatal Painのオンライン版に掲載されました。

記事提供

© Dental Tribune

ライター

Brendan Day, Dental Tribune International

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