河邊臨床教室 『MI時代の下67欠損補綴』(上)

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有床義歯か? インプラントか?

 

  

第95回 河邊臨床教室 定例講演会が6月20日、東京歯科大学の水道橋校舎2階の血脇ホールで開かれた。

今回のテーマは『MI時代の下67欠損補綴』についての考察。

患者さんに良質な歯科医療を提供するために、はじめての補綴はどうすべきか、を討論した。

有床義歯か? インプラントか?

これまで、河邊臨床教室ではインプラントには、どちらかと言えば否定的な立場で考えてきた。

ところが、時代の流れの中で、インプラントも選択肢にあることは事実。

各演者が講演したあとに、総義歯装着の患者代表の報告があり、会場の参加者を加えてディスカッショウが行われた。

事務局によると参加者は72名であった。

 「維持装置の製作と技工指示」をテーマに講演をした河邊臨床教室の戸田篤さん(歯科技工士)は、「河邊歯科に18年間勤務していたが、変則遊離端義歯が多かったが、独立して歯科技工所を開いたが、最近の傾向として変則遊離端義歯の依頼、注文が割合少ない。

歯科医療の安心、安全、審美性の面で選択肢があるが、MI (ミニマル インターベンション:最小の侵襲治療)の考え方では、変則遊離端義歯もあるかなと思っている。

歯科技工指示や模型、添付される患者さんの写真、患者さんの粘膜、残存歯、対合歯の状態、さらに義歯を使う患者さんの気持ちなどの情報があれば、歯科技工士は、何とかしてあげたいという思いとなり、義歯を作りやすい」と述べた。

また、ワイヤークラスプについて、「クラスプは咬合に機能するものであり、変な応力がかかれば、矯正装置になる」と指摘をした。

また、「義歯は口腔内で機能して義歯となる。出来たあとを歯科技工士は見られない」と述べた。

司会を務めた愛知徹也さん(河邊臨床教室副会長)は、「河邊臨床教室では、昨年から歯科技工士の苦労を思い、コミュニケーションの大切さについて話し合ってきた。模型は痛いとも言わない。ところがその模型が狂っていたら、合う義歯が出来るわけがない。その辺の細かい連携について話していただいた」と述べた。

ついで、河邊臨床教室の歯科衛生士の竹野里美さんが「患者さの疑問に答えて」と題して講演した。

竹野里美さんは欠損補綴について、どのようにケアしていったらいいかについて話をした。

「歯科衛生士は歯科医師と患者さんのコミュニケーションを円滑にする立場である」として、症例について紹介した。

67欠損の症例で歯軋りと歯周病があり、骨の欠損も見られた。

遊離端義歯を装着し、経過を見ると初診時と比べ骨の状態に改善が見られた。

一方、インプラントの67欠損の症例。

「いずれにしても、インプラントも遊離端義歯ものプラークコントロール、メインテナンスが必要不可欠であることは言うまでもないことだ。特にインプラント治療を開始する前には、インプラントの詳細な治療計画を立案したら、その概要と特徴、上部構造の内容、予後、治療期間、プラークコントロール、メインテナンスなどを歯科医師から話をしてもらう」と述べた。

また、プラークコントロールについては、「インプラント前に何故歯を失ったかを説明し口腔衛生観念を定着させることが必要だ」と強調した。

プラークコントロールの徹底は、口腔内全体の状態を安定さえることとなる。

自己管理にも限界があるので、歯科衛生士に患者自身が見えない部分についてもチェックをしてもらい指摘をされたら、その改善に努める。

歯科衛生士が情報を発信し、患者さんが実践しているかを再確認をする。

さらにインプラント埋入後の注意事項としては、口腔清掃の不備や習慣の喫煙についてもインプラントが骨内で安定するのを妨げているので指摘をする。

傷が治るのを妨げないように、軟らかい歯ブラシで汚れを取る感覚で、インプラント埋入後2、3日ブラッシングをする。

上部構造については、自分の体の一部として管理をしていく。

インプラントは自分の歯と同じようにブラッシングをする。

上部構造の構造と形態を知り、自分でプラークコントロールことや定期的なプロフェッショナルケアが大切。

石原さんは以上の点について細かく注意点を説明した。

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