歯科保健医療対策については、8020運動の推進等により大きな成果を上げているが、更なる充実・強化を図る観点から、平成22年度予算案において、
・8020運動推進特別事業について、効果的かつ効率的に実施されるよう事業内容の一部見直しを行う。
・高齢化の進展等による新たな国民の歯科保健ニーズに対し、在宅歯科医療等に関する新たな事業を実施。
これまでの取り組み
8020運動を推進する観点から、平成12年度より各都道府県を対象として、8020運動推進特別事業を実施。その結果、国民の歯の健康状態は著しく改善。
<参考>
・8020達成者率(推定値)
7.4%(H5) → 24.1%(H17)
・3歳児一人平均むし歯本数
2.9本(H元) → 1.0本(H20)
在宅高齢者への歯科保健医療対策を推進する観点から、平成20年度より、
①在宅歯科医療、口腔ケア等を推進する歯科医
師、歯科衛生士の養成講習会
②在宅歯科医療機器に関する歯科医療機関への
補助制度を実施。
歯及び口腔と全身との関わり方に注目し、「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」を設置、昨年7月に報告書を取りまとめ。
平成22年度予算案における対応
◎行政刷新会議での評価結果等を踏まえ、事業内容等を見直し。
各自治体において外部検討会を設置。
管内の歯及び口腔の健康に関する課題を抽出し、真に必要性が高い事業を計画・実施。
事業内容については、歯科検診の実施体制の整備や歯科疾患の予防等に関する取組が成人期以降も重点的に実施されるよう、事業内容を明確化
◎更に医科・介護等との連携を推進する組織を設置する等、在宅歯科医療における連携体制構築に関する補助事業を実施
◎高齢者や在宅療養者への保健指導・口腔ケアの実施やライフステージに応じた食育支援に対応可能な歯科衛生士を養成する観点から、歯科衛生士養成施設の教員に対する講習会を実施。
記事提供
© Dentwave.com
- 前の記事秋の褒章 大阪・橋本氏らが藍綬
- 次の記事顎関節症の補綴学的治療