支払側は「診療報酬は上げる環境にはない」と主張

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11月25日の中医協は、総会で医療側と支払側が真っ向から意見が対立した。しかも、日本経済新聞は、この日の朝刊で、2010年診療報酬改定で、厚生労働省が医療費ベースで約3%引き上げを求める方針を固めた、とリークで報じたので委員側が強く反発した。また、支払側は「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」と主張した。これに対して医療側は、「今の医療崩壊は過去4回のマイナス改定によって引き起こされた」と指摘、大幅な診療報酬改定引き上げを求めた。 なお、診療報酬基本問題小委員会で、歯科診療報酬の要望と問題点が提示された。

 

<歯科診療報酬関係 >

◎在宅歯科の推進

1)歯科訪問診療をより分かりやすい体系とするため診療報酬でどんな方策があるか。

2)きめ細かな歯科管理を行う評価をどうするか。

3)在宅治療が困難な患者を受け入れている病院歯科をどう評価するか。

4)医科医療機関や介護関係者との連携促進をどう評価するか。

◎障害者歯科医療の充実

1)障害者にきめ細かい口腔衛生指導等を行うことをどう評価するか。

2)障害者を受け入れている病院歯科をどう評価するか。

◎患者の視点に立った歯科医療

1)歯科の情報提供については算定要件をより明確にし、適切に情報提供できるよう評価を見直すことについてどうか。

2)難解な歯科用語を見直すことについてどうか。

◎生活の質に配慮した歯科医療

◎歯科固有の技術の評価

◎有床義歯の修理について

1)歯科技工士の技能を活用している医療機関の評価をどうするか。

2)有床義歯の治療については義歯調整等の実態に合わせた評価をどうするか。

◎乳歯の早期喪失などによる小児義歯をどう評価するか。

◎咀嚼機能障害を有する患者への咀嚼機能改善をどう評価するか。

◎歯科固有の技術の評価

1)歯周疾患や齲蝕の技術について評価の見直しを行うことはどうか。

2)口腔内写真検査や、補綴物維持管理等の簡素化を図る観点から評価をどうするか。

◎医科歯科共通の医療技術のうち、並行して検討するべき技術の評価をどうするか。

◎歯を残す技術を評価すべきである。

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