歯科医療従事者のための総合情報サイト
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どんなお仕事をしているかはとても重要な情報です。夜勤があるお仕事であれば生活が不規則になりやすい、力仕事をしていれば咬合力がかかりやすい、人前に出ることが多ければ見た目が大切など、職業によって想像できることがたくさんあります。また、通院できる時間帯や曜日の参考にすることができます。

同居されているご家族のことはもちろん、別居のご家族についてもわかる限り記録しておくことをおすすめします。育児や介護で思うように自分の時間が取れない方や、お子さんの独立などでライフスタイルが大きく変わることがあります。また、認知症が見られる患者様に対しては、普段どなたのサポートを受けられているのかは把握しなければなりません。

病歴の他、手術経験、アレルギーについては詳しく記載しましょう。またおくすり手帳のコピーの他に、特に気を付けたいお薬に関してはサブカルテに記載しておくことで、把握しやすくなります。

その患者様が好きなことを知ることでコミュニケーションがとりやすくなります。さらに運動が趣味でう蝕が多くみられる方の場合、水分補給時に頻繁に糖分を摂っていないかであったり、お酒が好きな方の場合、飲酒後に歯磨きをせずそのまま寝てしまうことはないか、などの情報も聞きやすくなります。口腔衛生指導をする上で重要な情報です。

高齢の方や障害をお持ちの方の場合、誘導やうがいをする際に介助が必要かどうかを記載して周知しておくことで、患者様が安心することができますし、診療をスムーズに進めることができます。また腰が曲がっている方には首元や背中にクッションが必要か、背もたれはどの程度倒すことが可能か等も記載すると良いでしょう。

患者様からの訴えやそれについての返答内容を記載することで、どのような流れで現在の治療方針に至ったのかを、すべてのスタッフが把握することができます。例えば、患者様の主訴とは異なった治療になった場合、なぜそのような治療になり、患者様にはどのように誰からお話したのかが明確にすることで、伝達や説明の統一ができます。

待ち時間を作らないことが理想的ですが、お待たせしてしまった場合は記録しておくことで、次回はお待たせすることないよう、注意することができますし、担当スタッフ以外のスタッフも協力、連携しやすくなります。

患者様から頂き物をした際、記録しておくことでお礼をしそびれてしまうことはなくなります。中身がわかる場合はそれも記載しておくことでお礼がしやすくなります。

歯科ではグッズや、自費の補綴物、ホワイトニングなどその方に合ったものをおすすめすることがあります。何を、なぜおすすめしたのかを記載します。患者様が検討されることになった場合も、後日ご検討結果をお伺いしたり、患者様から追加で質問があった場合、受付や他のスタッフを含む全員がすぐに対応を進められることで、信頼感もアップします。

患者様との会話をすべて記録しておくことは難しいですが、印象に残ったことを記載しておくことで、コミュニケーションのツールとなり、患者様の緊張を解くこともできます。例えば、どこかにお出かけの予定がある、昔野球をずっとやっていた、家族がプレゼントをくれた、など一見歯科に関係ないような情報も、その方を知ることができる大切な情報となるでしょう。