CAMBRA™セミナーレポート

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2018/08/05 明海大学・朝日大学歯学部生涯研修部CAMBRA™セミナーレポート
8/5(日)、新宿の明海大学・朝日大学サテライトキャンパスにおいて、株式会社ヨシダと株式会社キッズデンタルパークの共催で「What's CAMBRATM編」セミナーが開催された。講演者は竹下玲先生(明海大学歯学部口腔衛生学分野准教授)で、当日の参加者の9割以上は歯科医師であったが、歯科衛生士も参加していた(総参加者数40人)。
CAMBRAとは、" Caries Management By Risk Assessment (リスク評価に基づくう蝕管理)"の略名で、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の歯学部長フェザーンストーン名誉教授が提供するう蝕管理法である。アメリカの歯科大学65校の内40校が教育プログラムとしてCAMBRAを導入しており、今後の日本の予防歯科には欠かすことの出来ない、世界基準のう蝕管理法である。日本では、昭和大学歯科病院でCAMBRAを初導入することで話題となった。CAMBRAの手順としては、まずCAMBRAのカリエスリスクフォーム(株式会社ヨシダHPよりダウンロード可能)を入力する。フォームの入力が済むと、患者のう蝕リスクが4段階(Low、Middle、High、Extreme)のいずれかに自ずと分類される。歯科医師・歯科衛生士は患者のう蝕リスクに応じて、プロトコル化されたリスク別推奨処置を行えば良い。
6つのCAMBRAを臨床に応用するメリット
1. 患者も理解し易く、インフォームド・コンセントが得られやすい。
2. 歯科衛生士と連携した協働を強化することができる。
3. 複雑なう蝕リスクが4つに整理・分類されている。
4. プロフェショナルケアとホームケアの連携の推進により、患者の定期的な来院に繋がる。
5. 患者の希望を取り入れたオーラルケアが可能で、患者のモチベーション向上に繋がる。
6. 医学的根拠に基づき設計されている為、信頼性が高い。
また、Cariscreen(カリスクリーン)を使用し、患者の口腔内の清掃状態を数値化することにより、患者のモチベーションをさらに向上させ、患者とのコミュニケーションも、一層円滑なものとなる。株式会社ヨシダ・株式会社キッズデンタルパークは、「What's CAMBRATM編(基礎編)」に加え、CAMBRAを実際に臨床へ応用することを考慮している歯科医院のために、「臨床編」、「診療フロー編」を定期的に開催している。CAMBRAセミナーの関連情報はこちら
・CAMBRAフォーム ダウンロード
https://www.yoshida-dental.co.jp/company/info/6980/
・株式会社ヨシダHP セミナー情報
https://www.yoshida-dental.co.jp/seminars/?seminarkind=yobo
古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)
  • 日本矯正歯科学会 所属

東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。主に、DentWaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、現在に至る。

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