歯科用AIスタートアップ「Overjet」がソフトウェアで2度目のFDA認可を取得

歯科用AIスタートアップ「Overjet」がソフトウェアで2度目のFDA認可を取得

この記事は
無料会員限定です。

米国ボストン:知能(AI)を搭載したソフトウェアを開発する歯科用スタートアップ企業であるOverjetはこのほど、同社の製品「Caries Assist」について米国食品医薬品局(FDA)から510(k)認可を取得したことを発表しました。このソフトウェアは、歯科医師が虫歯をよりよく識別し、虫歯病巣の輪郭を描くことを支援するもので、Overjet社がこの種の認可を取得した2番目の製品です。

オーバージェットは、歯科専門家に同ソフトウェアを使用して7,000以上の歯面を分析させることで、カリエスアシストの有効性を実証しました。同社によると、カリエスアシストを使用した歯科医師は、使用しなかった歯科医師に比べ、32%多くう蝕を発見することができたといいます。

オーバージェットの薬事・品質保証部長であるアダム・オデ博士は、「このマイルストーンは、最高の品質基準と規制要件に準拠するという当社の強いコミットメントを示すものです」と述べています。また、「私たちの薬事チーム、そして成長を続けるエンジニアや臨床医のチームを大変誇りに思います。一緒になって、研究の強力な基盤を持つ私たちのプラットフォームの汎用性を拡大することができました。」と述べています。

2018年にワーダ・イナム博士によって設立されたOverjetは、歯周病患者のX線写真の骨レベルを測定できるソフトウェア「Dental Assist」について、2021年に510(k)認可を取得したことがあります。

その将来性が認められ、Overjetは最近、北米に拠点を置く最も有望なAI中心企業を紹介するForbesのAI 50 2022リストに掲載されました。同誌によると、オーバージェットの評価額は4億2500万米ドル(1億3100万ユーロ)で、ガーディアンやデルタデンタルなどの大手歯科保険会社や、米国最大級の歯科支援組織デンタルケアアライアンスとパートナーシップを結んでいるとのことです。

記事提供

© Dental Tribune

ライター

Brendan Day, Dental Tribune International

この記事を見ている人がよく見ている記事

新着ピックアップ