東京歯科保険医協会の第20回メディア懇談会

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東京歯科保険医協会の第20回メディア懇談会が11月19日、東京・渋谷区代々木の保団連4階会議室(新宿農協会館内)開かれた。

今回は、先に東京都がとりまとめた「2008年度患者調査」の中で、特に歯科医療に関し、都内患者数が減少していること、そのほか、同協会で分析した東京都として特筆すべき補綴患者数や歯周病患者数の問題などに話題を広げていった。

話題提供内容は以下であり、意見交換(懇談)した。 (1)最近の歯科医療情勢〜都内患者数減少の動向 (2)患者窓口負担軽減署名の状況 (3)その他

中川勝洋会長は、東京都がとりまとめた「2008年度患者調査」について、以下の見解を述べた。

<中川勝洋会長の見解>

5000Pul(歯髄炎)は名くらいがピークであったものが、3000名くらいがピークになっている状態だ。

同様にPer(歯根膜炎)も、4000をちょっと超えた数字が、2500くらいの状態になっていて、急性的なものが明らかに減っていることが読み取れる。

ただカリエス(C う蝕症)に関しては、ピークが8300であったものでが、6200くらいで極端には減っていない感じがする。

カリエスに関しては半減するというような特徴的に減っている状態ではない。

急性症状が非常に減っている。

また、補綴が減っているということが言える。

唯一増えているのは、見て分かるとおりPである。

1999年にP1、P2、P3(慢性歯周炎)に分けてある。

ところがP1、P2のピークが、2500くらいの状態で、2008年にはカリエスをこえ5000がピークになっている。

2008年は急性症状で歯科診療所にきている患者さんは少なくなっている。

また、補綴のニーズもかなり落ちている。

唯一P1、P2(慢性歯周炎)の口腔の管理を求めている患者さんが、都会の場合は多くなっている。

我々が口腔の管理が重要だ、と都民に対して言ってきたことが定着してきている。

結果的に急性症状が少なくなってきている。

このようなことが見える。

P3(慢性歯周炎)は、若年層は1000にもいかず、P3のような重症化がかなり押さえられている状態になっている

今後、全国的な調査と都民の歯科疾患の違いが、どれくらいなのかを、協会として政策委員会で検討し、政策をどう打ち出していくのか、を考えていきたい。

ここ10年間で、急性症状で来院する患者さんは少なくなっている。

代わりにメンテナンスを求める患者さんが伸びている。

歯科の疾病構造がかなり変わってきた。

一方、患者減についてはもう少し精査しなければならない。

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