歯科界では周知されているが、内村鑑三の残した言葉に"Dentistry is a work of love"『歯科医療は愛の仕事である』という言葉がある。
日本歯科医師会の部屋にも、"Dentistry is a work of love"の額が掲げられてある。
ところが、歯科医師の過剰問題が放置され、歯科界の大きなテーマの一つが、「歯科医師需給問題」
昭和50年代から、この議題が取り上げられない日歯の代議員会は1度もなかった。
厚生労働省は、「歯科医師の資質を高めるために、国家試験を難しくしている」と言明している。
歯科大学・歯学部の定員の削減が進まない原因はどこにあるのか?
文部科学省側では、「歯科大学・歯学部側には、経営の問題があるので減らしにくい事情がある」と答えている。
そこで、臨床現場の歯科医師たちは、「研修間もない歯科医師の質が落ちていて、臨床現場では危機感が漂っている。歯科の大学教育を改善してもしい」と文部科学省に要望している。
歯科医師側は、「入学者数に応じて、国からの補助金が増減するところに、定員の削減が進まない原因がある」と指摘しているのだが・・・
東大の医学部に入る実力(学力)があるが、『歯科医療は愛の仕事である』ので、歯科大学に入ったという学生が出現することも期待される。
<参考>
内村 鑑三:1861年3月26日(万延2年)〜1930年3月28日(昭和5年)
日本人のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。
福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。
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