総合水沢病院が歯科口腔外科廃止へ

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岩手県奥州市は8月18日の市議会議員全員協議会で、自治体病院・総合水沢病院(大川正裕事業管理者)の経営改革の一環で、精神科病床(53床)を9月末で廃止するこことなった。

また、一般病床の削減、眼科、歯科口腔外科の廃止など関連条例改正案とともに市議会9月定例会に提案する。

医師確保の見通しが立たないため精神科は常勤医の退職などで入院対応できず2008年に病棟を休止している。

しかし、医師派遣を受け維持している精神科外来診療は継続する。

一般病床は現在の178床から33床減らす。

眼科は休診の長期化を受け、歯科口腔外科は同市胆沢区の市国保まごころ病院が診療機能を引き継ぐことになり、廃止に踏み切る。

3診療科の廃止で水沢病院は全11診療科体制になる。

見直しは、2009年度決算で約49億円の累積欠損を抱える水沢病院の経営改善策として行うもの。

  

<参考>

総合水沢病院の医療収益は、医師の減少等の影響により減収が続いている。

平成19 年度の医業収益は、平成15 年度と比較すると9億1千6百31 万1 千円の減収となり、平成19 年度末の不良債務額は24 億5百97 万4千円となっている。

医業費用については、職員給与費、材料費などの医業費用が減少している。

医業外費用については、一部起債の返済が完了したことにより支払利息が減少している。

累積欠損金は、平成19 年度末で43 億8千6百81 万8千円となり、平成15 年度より18 億7千9百74 万4千円増えている。

また、平成19 年度決算では、経常収支比率が83.3%、不良債務比率が93.9%、医業収支比率が78.2%、職員給与費対医業収益比率が70.0%となっている。

衣川歯科診療所は、衣川区唯一の歯科診療所として、医師2名体制で夜間や土曜日の診察も実施しながら、幼児や児童・生徒の虫歯予防運動を地域や学校等と連携して推進し、大きな成果を挙げている。

このように、市立有床診療所の役割は大きいが、年々患者数が減少し病床利用率の低下が目立っていることもあり、他の医療機関との役割を分担し、地域の実情に応じた機能分担による医療の提供について早急に検討する必要がある。

歯科の外来患者数は平成成15年9011人から平成19年7538人に減少。

奥州市は、市町村合併により複数の市立病院、診療所を有しているが、それぞれの施設の役割を明確にし、医療機関の機能分担と連携を図る必要がある。

そのため、胆江保健医療圏における市立病院及び診療所の医療機能について十分検討し、民間医療機関等で対応可能な医療(診療科等)について見直しを行うとともに、県立病院との連携の下、医療圏における市立医療機関の役割を明確にすることとする。

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