第27回 欧州インプラント学会 (EAO) in ウィーン インプラント埋入手術ライブセッション

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▲メインスクリーンにライブで映し出される外科手術の様子と演者
第27回 欧州インプラント学会 (EAO) in ウィーン
2018年10月11日から13日、オーストリアの首都ウィーンにて、第27回欧州インプラント学会 (EAO) が開催された。
EAOは1991年にドイツのミュンヘンで設立され、1992年にベルギーのルーヴェンで第1回が開催されて以降、インプラント治療の分野において常に先端を行く学会である。27回目となる今回のEAOの会場は、”the Messe Wien Exhibition Congress Centre” で、ウィーン中心部に位置し、参加者にとってアクセスの非常に良い場所であった。「インプラント治療の夢と現実」をモットーに、今回のEAOのプログラムが組まれており、各日で特定のトピックが設定されていた。
1日目はインプラントの診断、2日目はインプラント埋入手術、そして、3日目は補綴に焦点が当てられていた。学会会場では、世界的に著名な歯科医師70名が講演を行い、ハンズオンワークショップやライブセッションなどのイベントが催され、学会参加者はインプラント治療の最前線に触れる機会を十二分に得ることができた。
▲第27回欧州インプラント学会 (EAO) に出席する参加者
EAO初のインプラント埋入手術ライブセッション
今回のEAOで一番注目すべきイベントは、何といってもEAOで初の試みとなったインプラント埋入手術のライブセッションである。ライブセッションは3日間行われ、初日はウィーン歯科大学(100人の歯科医師と800人の歯学生が所属し、ウィーン国内で最大規模の歯科大学)と学会会場との間で中継が行われた。治療計画の議論から、インプラント埋入手術(約1.5時間のライブ中継)、補綴、外科的フォローアップまで、インプラント治療を行うための各ステップが聴講者に対して紹介された。インプラント治療に精通していない歯科医師にとって、非常に分かり易い内容であったに違いない。
加えて、インプラント埋入手術を受けた患者のインタビューなども生中継で行われ、日本の学会ではあまり見ることの出来ない、珍しいイベントであった。
▲EAOの会場となったウィーンの街並み
ウィーンは芸術の都と称されている。オーストリアでの学会に参加する機会があれば、市内観光にもぜひ出かけて欲しい。観光スポットとしてお勧めなのは、世界最高との呼び声も高い、国立オペラ座である。夜にライトアップされたオペラ座は非常に荘厳である。写真だけではなく、現地で実際の建物を観ていただきたい。
次回の第28回EAOの開催日は、2019年9月26日から28日の3日間で、開催地はポルトガルのリスボンで予定されている。抄録受付は来年の1月から開始され、学会の登録は4月から始まる予定である。最先端のインプラント治療を学ぶ上で、今後のEAOも決して目を離せない。参加を検討されている方は、学会予定日を自身のスケジュール帳に今からでも記載しておくことをお勧めする。
By Dental Tribune International
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