株式会社デンタリード様主催 新しい歯周病治療の幕開け=歯科内視鏡を使用したSRP=

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▲歯科内視鏡セミナー講師 杉山貴志 先生
新しい歯周病治療の幕開け=歯科内視鏡を使用したSRP= 概要
6月30日、千代田区にある株式会社デンタリードの主催(白水貿易株式会社併催)で、「新しい歯周病治療の幕開け=歯科内視鏡を使用したSRP=」が開催された。
「新しい歯周病治療の幕開け=歯科内視鏡を使用したSRP=」の講師は、杉山 貴志先生(大船駅北口歯科 院長)で、歯科内視鏡(ペリオスコピー)を歯周治療で積極的に活用している。
セミナー当日は北海道からの参加者もいらっしゃった(歯科衛生士の参加が多く、全体の約7割)。杉山先生は歯科内視鏡(ペリオスコピー)を活用したSRPの勘所を分かりやすく述べていた。
▲歯科内視鏡モニター像(イメージ)

歯周ポケット内に直径1mm以下の極細内視鏡を入れることで、歯周ポケットの様子をモニター上に拡大して映し出すことができる。Fopを行わず、縁下歯石の付着範囲や歯内療法による穿孔部位、インプラント周囲組織の状態などを観察することが可能である。
ペリオスコピーを活用したSRPの手順だが、ペリオスコピーにより縁下歯石の付着部位を確認し(左図)、スプラソンP-MAX (白水貿易社)のような先端の細いスケーラーを入れて、歯石除去を行う(右図)。全身疾患等の諸事情により歯周外科を受けることのできない患者や、歯周外科に抵抗を感じる患者にとって非常にメリットの高い機器であることは間違いない。
「新しい歯周病治療の幕開け=歯科内視鏡を使用したSRP=」では、ペリオスコピーを実際に操作することができた。
▲杉山先生による歯科内視鏡デモの様子

アウトライン


・歯科内視鏡(ペリオスコピー)の講義
・ペリオスコピーのデモ
・ペリオスコピーの実習(*歯列模型、P-MAXなどを使用)
・ペリオスコピーのまとめ


本記事では、初めてペリオスコピーを使用した際の感想を述べる。
実際にペリオスコピーを使用して
▲ペリオスコピーの実習で使用した機器

ペリオスコピーの実習内容だが、ペリオスコピーにより歯列模型の歯肉縁下に付着した人工歯石を確認し、スプラソンP-MAXで歯石を除去する練習を行った。
歯肉を押し拡げるようにペリオスコピーを挿入するのだが、実際の臨床で使用する際は、患者が疼痛を感じないように十分配慮しなくてはならない。
また、口腔内での動きとモニター上の動きは逆になるため、ペリオスコピーを上手に使いこなすためには、模型練習や臨床での積極的な使用が必要になってくるだろう。
短時間の実習ではあったが、ある程度ペリオスコピーで歯石の付着部位を確認しながらスケーラーで除去することに慣れることはできた。根面に付着した歯石が綺麗に除去できたことを目で確認できるのは、術者にとっても非常に気持ちが良いものだ。実際、P-MAXのPモードの弱い力でも歯石を十分除去することができ、根面セメント質の損傷も限りなく少なくできる。患者にとってもペリオスコピーを使うメリットは非常に大きい。
読者にもペリオスコピーの良さを感じてもらいたい。そう思わせる実習内容だった。
▲ペリオスコピー実習 思った以上にモニター画像は鮮明であった

ペリオスコピーを使用する際の注意点は「焦点距離」である。焦点距離が4.5mmであるため、少なくとも歯周ポケットが6mm程度と深くなければ、映像がぼやけてしまう。歯周治療により歯周ポケットの深さが改善すれば、ペリオスコピーによる確認ができなくなる可能性も考慮しなくてはならない。
従来のSRPは術者の手指感覚に頼るものである。感覚に頼るため、歯石の取り残しやオーバーデブライドメントも必然的に多くなる。ペリオスコピーを使用し、歯石の付着部位を確認しながら除去することができれば、従来のSRPよりも良好な予後が期待できる。
ペリオスコピーを導入することにより、SRPに付加価値を与えることができます」と杉山先生は述べていた。ペリオスコピーにより、縁下歯石の付着状況を患者に分かりやすく説明できることは非常に魅力的である。そのためには、歯科医療従事者が歯周病の説明を行い、ペリオスコピーを使う意義を患者に納得してもらわなくてはならない。歯科内視鏡を活用した歯周治療が今後普及・発展していくことを歯科医師として大いに期待したい。
本記事が読者の歯科内視鏡への興味を惹く機会となれば、幸いである。
古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)
  • 日本矯正歯科学会 所属

東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。主に、DentWaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、現在、臨床に従事しながらメディカルネットの顧問として活躍している。


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