仕事と私【何のために働くの?】歯科衛生士キャリアについて考える
歯科衛生士歴30年を超えました。社長歴28年目に突入しました。 多くの歯科衛生士に聞かれてきたこと【真理子さんは、何をモチベーションにして働いているの?】
では、あなたはなんのために働いているの? 新卒の人で多いのが【歯科衛生士学校を卒業して資格を取れたから。】 この質問に既卒の人で明確に回答できる歯科衛生士と出会う事はほとんどありません。 しかし、働き続けるのであればある程度働く理由を考えておくことはとても大切です。 ある程度の年齢になってから【はっと】気がついて自然に考えるようになるのも1つの選択肢かもしれません。しかし、自分である程度腑に落ちている働く理由がないと・・・色々な気持ちが生まれてしまいます。 その1:目的はないけれど就職できたのでなんとなく歯科医院に行っている →仕事が上達してもしなくても気にならなくなってきてしまうと・・・・ その2:日々仕事をしていてモチベーションがあがらない →仕事がたのしくない・やりがいや手ごたえを感じないようになると・・・・ その3:仕事をやめたいと思うようになる。 →このような状態で仕事をしていると時間はどんどん失われていきます。しかも無駄に・・・ 仕事を通じて自分を育てたり、相手を幸せにしたり、その時間を通じて喜びや幸せを年々たくさん感じるようになる。それがコントロール出来るのは【自分力】でしかありません。
何のために働くかという答えに正解はありません。ただ、お金の為だけという回答はもったいないです。例えば、口腔の仕事を通じていただくお金のため!だとしても・・何かそこに想いがあると気持ちも育ちます。理由は、医療はチーム医療で安心・安全が確保されているので、そこには人間関係の中でも信頼というものが伴わないとダメです。もしお金が大事・親に働くように言われているから。 それが本当の理由だとしても・・・仕方なく働いている人を雇用し続けたいと思う経営者はいるのか?そんな気持ちの人と良い医療を育てていきたいと仲間が思えるのか? 最初はおもいつかないことからはじまるかもしれません。でも、1年も経過しているのであれば自問自答をする中で自分の本当の気持ちを知ること。その理由の奥深くに眠っている可能性や患者と関わる時に嬉しかった気持ち・指導した患者の改善した口腔内を視たときの安心した気持ちや歯科衛生士視点で本質をしっかり考えて自己理解を深め、働く理由と良い意味で出会うという毎日を過ごして欲しいです。
働く理由が、どうしてもみつからない人への先輩としての提案です。 20代または最初の頃は色々な仕事を経験する(選びすぎない) →可能性を広げる 30代は自分の強みを深堀りして結果を確実に出せる仕事をしていく →成長と安定 30代の段階で自分の私生活との調整をしっかりしておく。やりたくないこと・やれないことを整理しておく。やりたいことも整理しておく。 40代は成功体験を積んだり、何かに貢献できるようなスタイルをみつける →貢献の幸せを積み重ねる 転職しやすくなった時代だからこそ、同じ場所で長く働く事は難しくなってきています。ただ、歯科衛生士を40年以上している人も増えてきました。この時、若いうちに色々な仕事を経験している人ほど、歳を重ねた時にできることが多く、関わる組織や人に貢献が高くなり、さらに自分にあった仕事を見つけやすくなっています。経験が乏しく力がないと、年齢が高くなると自分のしたい仕事とやれる仕事に差が大きくなり勤務しても長続きしないなど課題が増えてしまいます。 今頑張るのは・・・未来の自分へのご褒美ですね。
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H.M’s COLLECTION 代表取締役社長
一般社団法人 エムズワークス 代表理事
日本大学歯学部付属歯科衛生士学校を卒業後、当時南カルフォルニア大学と一部学問を提携していた財団法人日本歯科研究研修協会で先端医療と人材教育のノウハウを学ぶ。起業しながら南カルフォルニア研修・ハワイ大学研修・インディアナ大学歯学部デンタルハイジーンジャパンプログラムマスター取得。自費メニューづくり・口腔衛生計画書の作成・自費のメインテナンス・歯科医師向け研修準備など様々な経験を得る。
1994年に起業。【疾患のない患者さんが自ら歯科医院に来院する仕組みをつくる(むし歯のない世界を創りたい)】【歯科衛生士がライフイベントを超えても長く働き続ける環境を創りたい(生涯学び続けるリカレント教育の整備)】の2本の柱で事業を興す。
H.M’s COLLECTION(https://www.m-dental.com/)全国の歯科医師会・医師会・保険医協会・教育機関・個人医療機関での講演・研修は起業27年で約1万回以上
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