歯科医師向け 開業支援・経営支援コラム vol.1「開業するのがいいのか?勤務医がいいのか?」


ご挨拶

事務長養成型経営
コンサルタント
五十嵐伸好

 今回より「歯科医師向けコラム」の連載をさせていただくことになりました、歯科コンサルタントの五十嵐伸好と申します。大学を卒業後、歯科器材メーカーの機械係として15年間勤務をしました。機械係では歯科用ユニットやレントゲンのメンテナンスおよび販売、そして開業担当として200件以上の開業に携わってきました。開業担当時には物件担当として新規開業や、医療法人の分院候補地の選定など、大手ディベロッパーと交渉を優位にすすめて物件を獲得をする活動をしました。また、市場調査レポート、事業計画書の作成、金融機関との交渉による開業資金の融資確保、医院内装のアドバイスなど、機械メーカー担当でありながら、開業までのすべてをとりまとめて、たくさんの先生、金融機関担当者、歯科ディーラー担当者、内装業者担当者にとても感謝していただきました。
 一方、開業サポートをしていくなかで開業後の先生方が患者数は多く経営的には問題がないが、人事マネジメントなど歯科医院運営に困っていることがわかり、開業後の歯科医院運営のサポートをできないかと考えていたところ、ご縁をいただき横浜の医療法人にて事務長を拝命することとなりました。そこでは多岐にわたる事務長業務(採用、人事、広報、渉外、経営、税務、労務など)を行い運営し、就任時から現在まで9年間で売上400%以上アップ、コロナ禍の2021年も成長し続けている医療法人となっております。医療法人運営も安定してきましたので新たな人材を採用し、様々な経験から得たものを教育指導して後任の事務長を養成いたしました。
 現在は事務監事として引き続き医療法人運営のアドバイザーとなりながら、コンサルタント「ライトアーム」として運営に困っている先生の外部事務長として運営やスタッフ面談代行、企業コンサルティング、勉強会事務局代行などをしております。今年で歯科業界にて24年目となり、歯科の開業から運営までの様々な経験をもとにお話しさせていただきたいと思います。

開業するのがいいのか?勤務医がいいのか?
 歯科医師としての働き方は、大きく分類して勤務医と開業医に分かれると思われます。しかし民間企業とは違い、勤務医としての生涯雇用は約束されておりませんので、いつかは開業しなければいけないと考えるのが一般的です。ではいつ開業をするのかというと、
「同期が開業をしたし、年齢的にそろそろ自分も…」
「今の勤務先では一生働きたくない…」
「勤務医の給料よりもっと稼ぎたい…」
「自分の考える診療スタイルの医院をつくりたい…」
との理由にて開業するのがほとんどかと思います。
 しかし、私が考えるに令和時代の歯科医師の生き方は勤務医という選択もあるのではないかと考えます。昨今、歯科医院の開業は二分化してきています。資金力と人材力のある大型法人の分院展開か、個人による一般的な開業です。そして、CT・CADCAM・マイクロスコープ・口腔内スキャナー・レーザーなど、必要と思われる器材は増えていき、歯科医院の開業予算は高額になっております。高額な借金をして開業し、その大型法人とライバル関係になるよりも法人の勤務医として働くことのほうがリスクが低いかもしれません。また、すべての歯科医師が医院経営と人事マネジメントに向いているわけではありません。開業した場合、歯科医師として診療だけでなく院長として採用、人事、広報、渉外、経営、税務、労務などの業務もとても重要となります。
 したがいまして、歯科医師としてどのように生きたいか、また歯科医師人生をどのように終えるかを考え、開業するのがいいのか?勤務医として長く勤められる医療法人を探すのがいいのか?を慎重に考えていく時代に突入しているかと思います。
 歯科医師の安定雇用のために福利厚生を整備し、定年制を導入している医療法人も増えてきております。開業といえば、良い場所を探すことが重要ですが、これからの時代は、良い働き場所(一生働ける医療法人)を探すことが歯科医師として重要な生き方になるかもしれません。
 個人開業を選択するのであれば、どの物件で開業するか?も重要ですが、誰と開業するか?も重要です。開業は多額のお金を投資する大事業ですので、一緒に開業まで二人三脚でサポートしてもらえる業者さんを選定することはとても重要な要素のひとつかと思います。


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