歯周病に対する予防処置で全身のアンチエイジング

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口腔内から健康アシストする歯科医 歯周病予防で全身疾患のリスク低減 ★武内歯科医院院長 武内博朗さん(51) ZAKZAK 2013年11月29日 .連載:ブラックジャックを探せ 神奈川県・相鉄線さがみ野駅からバスで5分。閑静な住宅地に建つ「武内歯科医院」の武内博朗院長は、地域医療で“予防と健康づくり”に力を入れる著名な歯科医師。 歯周病に対する徹底した予防処置を講じることで、全身疾患を未然に防ぎ、口腔(こうくう)内だけでなく全身のアンチエイジングの実現をめざす。 中でも特徴的なのが、軽度歯周病への取り組みだ。 「歯科に限らず一般に定期健診は、病気を見つけることが目的です。しかしこの施設では、病気になるプロセスの変化を察知して、口腔疾患やその先にある全身疾患を未然に防ぐことを目的としたリスク低減治療を行っています。定期検診ではなく、まさに“定期予防処置”です」 近年、口腔疾患、特に歯周病と全身疾患の関連が指摘され始めた。開業前は、研究者として免疫システムの解明に取り組んでいた武内院長にとって、この分野に対する思い入れは大きい。 「歯周病が進行すると、歯周ポケットの細菌や毒素が歯茎の血管から血液に入り込む“菌血症”という病態に移行する。これは糖尿病や動脈硬化、さらには心筋梗塞や脳梗塞などの原因になると分かっています。これを丁寧に説明し、口腔環境の衛生を保つ重要性を理解してもらうことが、定期予防処置の第一歩なのです」 歯の表面から除去した歯垢を電子顕微鏡で患者に見せて、悪玉菌の多さや活性度を知らせ、事の重大さを理解させる。 「患者も、歯周病と全身疾患の関係を正しく理解すれば、3カ月に一度の定期予防処置が“面倒なこと”ではなくなる。ここが定期検診とは違います」と笑う武内院長。 こうした武内院長の取り組みが、口腔環境の向上のみならず、健康寿命の上昇をアシストする。 (長田昭二) ■武内博朗(たけうち・ひろあき) 1962年、神奈川県横須賀市生まれ。87年、日本大学歯学部卒業。91年、横浜市立大学医学研究科大学院修了。同大医学部附属病院歯科・口腔外科常勤特別職診療医。93年より独・マックスブランク研究所、同ハイデルベルク大学留学。帰国後、横浜市大非常勤講師、国立予防衛生研究所口腔科学部研究員を経て、99年、武内歯科医院を継承し院長。現在、鶴見大学歯学部臨床教授、日本大学歯学部兼任講師。医学博士。趣味はスキー、登山、日本拳法。
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