福岡歯科大学口腔(こうくう)医療センターを開設する

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=2011/12/05付 西日本新聞夕刊=

 

福岡市早良区田村で福岡歯科大と付属の医科歯科総合病院を運営する学校法人「福岡学園」(同市)は12月14日、JR博多駅そばに、研修施設も備えた歯科診療所「福岡歯科大学口腔(こうくう)医療センター」を開設する。

今年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開通で交通の利便性が増した博多都心部に進出すれば、地元をはじめ九州各地からの患者や、研修で訪れる歯科医が利用しやすくなり、地域により貢献できると判断した。

 同学園によると、同センターは福岡歯科大の付属施設との位置付け。

福岡市博多区博多駅前3丁目の日本生命博多駅前ビル1階の賃貸物件に開設する。

広さは約670平方メートルで、デンタルユニット(診療台)17台、手術台2台、CT(コンピューター断層撮影装置)、30人以上を収容するセミナー室などを備える。

 診療科目は歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科。

専任の歯科医は当面4人で、全員が教授。

公的医療保険に基づく診療だけでなく、インプラントなどの自由診療も手掛ける。

 同大の卒業生以外も含めた開業歯科医を対象とする生涯研修の場にもなり、歯科診療に関する講習会を開く予定。

開業歯科医が対応困難と判断した難治性の患者を受け入れ、開業歯科医に技術指導しながら一緒に治療する取り組みも行う方針。

将来的には、国が定める国家試験合格後の臨床研修制度の実施施設にもなりたいとしている。

 同センター設立を担当する本田武司・同学園常務理事は「九州新幹線も全線開通し、博多駅そばなら、他県の人も利用してもらえると考え、進出を決めた。診療と教育などの分野で、これまで以上に地域の役に立てれば」と話している。

 

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