歯科医療費は7362億円の上乗せが必要

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国民医療費は、2005年33兆1289億円、1995年が26兆9577億円なので、10年間で6兆1712億円伸びた。歯科医療費は、2005年2兆5766億円、1995年が2兆3837億円なので、10年間で1929億円伸びた。しかし、国民医療費に占める歯科医療費の割合は、1995年8.8%から2005年7.8%に落ち込んでいる。1987年には歯科医療費の割合は10.3%を占めていた。日本の歯科医療を支えるためには、総医療費の10%以上が最低限必要であると、日本歯科医師連盟は訴えている。つまり、2005年換算で、3兆3128億円となる。実際は、2兆5766億円なので、7362億円の上乗せが必要。それなのに、平成18年度の診療報酬改定は、マイナス改定で700億円ものマイナスを被ってしまった。兵庫県の2006年の調査結果では、医科医療費は8020非達成者が2480点に対して、8020達成者は1733点。歯科医療費は8020非達成者が1839点に対して、8020達成者は1680点。咬合改善は全身的健康に寄与していることが明らかになった。同様のことは、新潟大学データや香川県の調査でも分かった。特に新潟大学の1929名の6年間の追跡調査では、歯が少なく、入れ歯の状態も悪い高齢者では、身体的健康状態が悪化することが証明された。歯科は以上の結果を踏まえ、正当に評価されて然るべきである。

<参考>

平成18年度の国民医療費は33兆1276億円(前年度33兆1289億円)、一人当たり国民医療費は25万9300円(前年度25万9300円)となっている。国民医療費の国民所得に対する比率は8.88%(前年度 9.04%)となっている。

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