埼玉県歯科医師会長選挙結果・次期会長に島田副会長

カテゴリー
記事提供

© Dentwave.com

埼玉県歯科医師会は、会員による初の直接選挙による会長選挙が、1月28日、行われた。井坂義明会長と島田篤副会長という現執行部役員同士の異例の選挙になったが、投票の結果、井坂会長:838票、島田副会長:1279票、無効:51票により、島田副会長が次期会長に決定した。同時に、副会長:小林國武氏、小谷田宏氏、監事:武ノ谷誠氏、鈴木子之吉氏が決まった。専務理事ほか役員は、会長指名で決まり、新執行部は4月からスタートする。投票率は約83%であった。現執行部は、長期政権であった蓮見執行部に対して、長期政権批判など理由に井坂現会長が誕生した経緯があるが、今回、役員同士による会長選挙という異例の展開になったが、島田副会長の出馬については、執行部の運営について、一部の役員による運営に不満があったとされている。某地区歯科医師会の元会長は「井坂執行部は傀儡政権で、裏で動かしている役員がいることは、会員は知っている。でも、何も言えないというのは、良いことではない。一新しないとダメ」と指摘し、選挙結果については、一定の理解を示しつつ、「今回は特別で、役員以外から立候補する人間が出てくるべきであったが、出てこなかったので、消極的選択にならざるを得なった」とした。大票田とされる埼葛、大宮、浦和、与野、川口の歯科医師会員の投票行動が大きく結果に影響される中で、その一つ川口歯科医師会の役員の一人は「それぞれの陣営から、支援の要請が来ているが、各地区の役員の名前がわかれば、ある程度の投票行動は読めるが一会員までは無理。実際、若い先生は関心もないし、余裕がないことはどこでも同じ傾向がありそうだ」と述べている。さらに別の地区の役員は「執行部を構成していた会長、副会長が選挙すること自体が、不思議なことというより残念です。本当の一新、世代交代が必要だけれど、なかなか難しいですね」としている。過去3代の会長と在任期間は次のとおり。12代:関口恵三(昭和48年4月〜平成6年1月)、13代:蓮見健壽(平成6年3月〜平成19年3月)、14代:井坂義昭(平成19年4月〜平成22年3月)。埼玉県歯科医師会の事業は、学術研修会等を通じて常に技術向上に努め、歯・口の健康に関する普及啓発を行いながら、皆様の歯と体の健康を願って、様々な地域保健活動を行うとしており、具体的な事業として、①歯科健診・相談(乳幼児・学校・成人・妊産婦・事業所健診等)、②高齢者・障害者歯科(埼玉県歯科医師会口腔保健センターの運営)、③歯の衛生週間行事・彩の国歯の祭典の開催、④8020よい歯のコンクール、⑤歯・口の健康に関する図画・ポスター・標語コンクール、⑥災害発生時の協力・支援などを挙げている。
記事提供

© Dentwave.com

この記事を見ている人がよく見ている記事

新着ピックアップ