海外輸入の歯科補綴物についての検討を早急に!

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歯科医師の裁量 何の検査も受けていない

  

4月7日の衆議院消費者問題特別委員会で古屋範子衆議院議員(公明党)は、発がん性物質のベリリウムを含む一部の国外製作の歯科技工士物の規制で、福島瑞穂消費者担当相の所見を求めた。

  

古屋範子衆議院議員

歯科の補綴の問題についておうかがいさいたい。

先月もテレビ番組で取り上げられた。

昨年、国外での餃子農薬混入事件、歯磨き粉による死亡事件、玩具やインテリアへの鉛の検出など、想定されていなかった健康被害などの実例が相次ぎ、国民の安全と安心が脅かされている。

 

そして、国民の健康を守る上で重要な口腔医療の現場で、入れ歯や歯の詰め物など歯科医療用補綴について、中国など国外で製作されたものが使用されている。

それが何の検査も受けていない。

そして輸入をされ、患者が知らない間に使われている事例が続出している。

この問題は、2年前にもオハイオ州で中国製補綴に鉛が含まれていることが分かり、米国で問題となった。

米国のFDA(食品医薬品局)では、迅速に輸入禁止などの措置を取っている。

この時も海外からの歯科補綴物は雑貨扱いであり、輸入量の具体的なデータはない。

歯科医師や歯科技工士が安価な製品を個人輸入で使っている、という可能性が指摘された。

そして、今回、新たに中国から取り寄せた歯科技工物について、テレビ局が独自に専門機関に依頼し分析を行ったところ、歯科合金として日本では使用が禁止されている発がん性物質のベリリウムが検出されたことが、テレビで報道されている。

大臣のこのような事実の把握と問題の対するご認識をおうかがいしたい。

福島瑞穂消費者担当相

わたくしもこれをテレビ報道で観て、ビックリした。

ご質問の歯科補綴物は、歯科医師の責任のもと、患者の求めに応じてオーダーメイドで作られ、必要に応じて海外で作製されたものが、歯科医師によって輸入され用いられている、と聞いている。

この海外で作製された歯科補綴物については、所管の厚生労働省において、具体的に使用可能な材料の明確化、有害成分を含有する材料の防止、治療に際して歯科医師が使用材料の安全性等について、患者に十分情報提供することなどの安全確保のための取り組みが行われている、と聞いている。

使用可能な材料の明確化が実際「行われているのかどうか、きちっと厚生労働省に対して質して、さらなる取り組みをしていきたいと考えている。

古屋衆議院議員

わたくしどもも、歯科医院へ行くといったい、如何なる成分のものが自分の歯に詰められるのか、これは推し量ることはできないわけである。

特に今回の問題が、口の中で、生命と直接関わる箇所の問題である。

WHO下部組織である国際がん研究機関によると、ベリリウムは発がん性があり、細かい粒子を吸い込むと肺が犯され健康被害を生じる恐れがあると指摘をしている。

こうしたことから、日本では25年前、ベリリウムを歯科合金への使用禁止としている。

有害な物質は口の中に長期間にわたって入っている。

そのことは危険であることは間違いない。

厚生労働省が海外委託の歯科技工物の使用は、歯科医師の裁量権に任している。

その歯科医師会が有害な物質が入っているとは知らず、海外委託の歯科技工物を患者の口に詰めてしまう。

口に入ってしまえば、恐らく何年も、そのままになっているわけである。

どれだけ有害なのか、現状では分からず非常に深刻な問題だと考えられる。

厚生労働省は特に問題はないと、している。

これについて、長妻昭厚生労働大臣が2月9日、記者会見をし、どこまで広がりのある問題であるのかを含め、この結果をもう一度、分析をしながら必要な追加調査をやっていきたい、と述べている。

有害なベリリウムが入った歯科技工物が中国で作られ、日本に入ってきて患者に使われている。

これは非常に重要な問題になると思う。

私は国民の健康を守り、また、患者の安全の確保のために、この歯科補綴物等の輸入取り扱いについて、早急に規制を行うべきと、このように考える。

もちろん、この問題は厚生労働省の所管ではあるが、国民の生活に直接関わる問題である。

消費者庁の大臣として、国民の生命を守るためにも、厚生労働省に対して、この問題を重く受け留めて、この海外輸入の歯科補綴物についての検討を早急にしてもらいたいが、如何であるのか。

福島消費者担当相

 おっしゃるとおりだ。

意を強くして、厚生労働省に申し入れたい。

やはりこれは、有害物質で発がん性があるものが口の中にある。

これは大変な問題であるので、そのようなものを輸入しないように。

あるいは輸入するとしたら、輸入しないですむようにするには、どうしたらいいのか、ということも非常に重要である。

早速、厚生労働省に質すというか、取り組みについて協議をし、どういう形か、対応を図っていきたいと考えている。

古屋衆議院議員

是非、声を大きくして厚生労働省に働きかけていただきたい。

お願いしたい。

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