家庭の貧困で子どもに口腔崩壊が広がっている

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相互歯科を含む全国1700の医療機関が加盟する「全日本民主医療機関連合会」(東京都)には、各地の歯科医から「子どもに口腔崩壊が広がっている」との声が届いている。

全日本民医連歯科部によると、ネグレクト(育児放棄)ばかりではない、貧困でも子どもの口腔崩壊されていた。

家庭が貧しくて虫歯の治療に行けず、かみ合わせが悪くなったり、歯が抜け落ちたりする子供の「口腔崩壊」が問題化しているという。

口腔崩壊の子どもの家庭の半数は、経済的困窮が背景にあった。

「継続した治療を続けさせないネグレクト(育児放棄)」と指摘するが実態は不明で「全国調査が必要」としている。

東京都立川市の相互歯科は、ユニット10台の比較的大きな歯科診療所である。

2月にやって来た小学4年女児は、永久歯10本すべてが虫歯だった。

3歳ごろから通院しているが「ちゃんと診察に来なさいよ」と言っても次は半年〜1年後。

治療した歯が虫歯になっていることもった。

母親は「母子家庭で生活が苦しく、子どもの面倒も見切れていない」と話すそうだ。

治療した口腔崩壊の子どもの家庭24例の経済状況を口頭で聞いた。

半数が苦しさを訴え、3割は失業中や1人親だった。

「乳歯で生え変わるから」と虫歯を放置すると歯が抜け落ちた後に膿ができ、生え変わる永久歯も虫歯になったり歯並びが悪くなったりするケースが多いという。

放置が続けば、かみ合わせが悪くなって十分に食べ物をかめずに心身の発達に影響するだけでなく、虫歯の菌であごの骨に炎症が起き、発音などに影響することも指摘されている。

また、厳しい労働環境や長時間労働で受診することが困難だった例や、派遣切り・リストラ、低賃金などで経済的に受診が困難だった事例。

無保険、短期証の子ども・高齢者も。

「お金が高くて払えない」という事例がほとんど。

「口の中が『崩壊』というような状態になるまで放置し、痛みを我慢できず受診したような事例が、わずか3か月で85事例も集まった。

患者が少ないのではなく、受診したくてもかかれない人たちが増える中「歯科医師は過剰」というのは医療費削減の一環として「恣意的につくられた情報」ではないかとしている。

子どもや若者におよぶ過酷な現実を知り、少しでも状況を改善させるために何らかのアクションを起こすべきとしている。

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