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2019/09/09

BEAUTEESH~米国歯科衛生士*弥咲~|米国の歯科クリニックは何が違うの?歯科衛生士の働き方日米で比べてみた

BEAUTEESH ~米国歯科衛生士*弥咲~

ご挨拶
初めまして。今回、米国の歯科事情や歯科衛生士のワークスタイルについて書かせて頂くこととなりました、弥咲です。
生まれも育ちも鹿児島県。高校時代の交換留学をきっかけに自然溢れるシアトルが大好きになりました。短大卒業後、アメリカンドリームを追いかけて渡米し、在米歴約10年となります。米国で歯科衛生士の免許を取得し、アメリカ現地でRDHのワーク・ライフ・バランスを実体験中です。その経験と、そこから得る見識を、これから皆様と共有していければと思っています。
米国歯科衛生士の働き方・仕事内容
私が米国歯科衛生士を選んだ理由はズバリ「定時上がり」です。二人の幼子を抱える私にとって、それは最優先事項。日本の歯科医院では、まだまだ拘束時間が長く、歯科助手の仕事を同時にこなさないといけないこともあり、仕事内容の仕切りが明確でないと思われます。麻酔を打つのはさることながら、レントゲンのボタンさえ歯科医師でないと押せないという実情は米国では理解しがたい事です。

①勤務時間
私がつい先日まで働いていた歯科医院の拘束時間は、朝8時半〜16時の7.5時間。金曜は、朝8時半〜14時の5.5時間です。本来、金曜以外は17時までの勤務ですが、子供たちをデイケア(日本の保育園に似た施設)に迎えに行かなければならないとの理由で、16時までに短縮させてもらいました。そんな融通が効くのもアメリカならではだろうと思います。ランチ休憩が1時間、勤務時間は6.5時間。出勤してから9時までの30分は、患者さんの為の準備、そしてその日のスケジュールを全員で調整するミーティング。所謂”huddle ”から始まります。9時以降は、患者さん一人につき1時間の通常クリーニング。1日に診る患者の数は最大でも6人。最後の患者さんの治療が終わり、医院のパソコンで治療記録を入力すれば、そのまま定時で上がりとなります。

②仕事の現状は…
基本クリーニングのみです。
私が働いていたクリニックは、歯科医院にしてはなかなか大きなサイズです。歯科医が4人、歯科衛生士が9人、歯科助手が4人、受付に8人も常勤しています。それだけの人数が働いていると、仕事をシェアすることもなく、自分の仕事のみに専念することが出来ます。その分、患者さんの治療やアドバイス、信頼関係の構築に繋がるのです。ワシントン州でも、歯科衛生士が歯科助手の代わりにアシストとして歯科医についたり、受付で保険処理・電話対応をしなければならない医院も少なからずあります。しかし、圧倒的に日本の歯科医院の方が、他を兼務させられることが頻繁なのではないでしょか。

③仕事内容
アメリカ・ワシントン州認定の歯科衛生士は、アマルガムやコンポジットの詰め物をしたり、仮のクラウンを作成したり取り外したりすることが出来ます。これが出来る資格を取得できるのは、米国内でも6州だけです。
ディープクリーニングの際は、歯科衛生士が自ら麻酔を打ち、レントゲンが必要であれば撮り、丁度麻痺して来たところで治療を始めます。次の患者のキャンセルが出れば、急遽、詰め物を詰めることも出来ます。患者さんをどの部屋に動かすでもなく、全て個々の部屋で一連の作業を行うことが出来るようになっています。これは、歯科衛生士が職として確立している証拠だと考えています。


クリーニングのみに終わらない米国歯科衛生士の仕事内容。向上心が人一倍強い私の心を擽ります。まだまだ探求余地のある歯科業界。改めて歯科衛生士を職として選んで良かったと感じています。そして、この歯科衛生士というキャリアが、日本でも母親に優しい職になってほしい、とそう心から願っています。

この記事を書いた人

ココロのサロン
BEAUTEESH
~米国歯科衛生士*弥咲~

プロフィール
米国公認歯科衛生士。ワシントン州、ショアライン歯科衛生士学部卒業。 審美歯科、矯正歯科、神経治療歯科、一般歯科など多種な米国歯科医院で経験を積む。ワシントン州歯科医勤務歴4年。現在ユーチューバーとしても動画を配信中。


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