健康長寿社会の実現に向けた歯科医療のイノベーションを起こす
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第48回大会で発信する「大阪宣言」への想い
昨年の仙台大会は、インプラント治療により、しっかりと咀嚼することができるようになることで、結果的に健康寿命の延伸にインプラント治療が寄与していることを検証した学会でした。参加者には、噛めるようになる補綴治療は、単なる歯科治療にとどまらず、全身への影響を再認識してもらえたと思います。
しかし、どれだけインプラント治療が寄与したとしても、生命には限りがあるため、いつかは健康寿命の終焉がやってきます。そこで今回は、そのときにインプラントはそのままでいいのか、加療した方がいいのかを考える大会にしたいと考えています。 例えば、高齢になって介護施設に入所された場合、施設のスタッフや訪問歯科医も、インプラントが入っていることに気が付かずに、口腔ケアを施行しているという現状があります。ほとんどの場合、インプラント手術をした歯科医と、介護施設のかかりつけ歯科医は異なります。そのため、施設のかかりつけ歯科医や歯科衛生士などのスタッフは、入所者の口腔内に何が入っているか分からない状況で、口腔ケアを行うことになります。これが一番の問題点なのです。
こうした問題の解決を図っていくためには、介護施設とインプラント手術をした歯科医院と連携を図るなど、今後の健康長寿社会に向かって、我々の学会がリーダーシップをとっていく必要があります。特に今年6月から、宮崎理事長の下に新たな執行部になり、そのスタートとして「大阪宣言」を発信しました。大阪宣言の内容は・・・
▶詳細はこちら馬場 俊輔
- 大阪歯科大学口腔インプラント学講座 教授
- 公益社団法人日本口腔インプラント学会 常務理事
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