歯科衛生士が回答!就業に関する意識・不安

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今回は歯科衛生士卒業年次生の就職および就労に関する意識と卒業直後の就職に対する不安について、前回同様 厚生労働科学研究費(地域医療基盤開発推進研究事業) 歯科医療従事者の働き方と今後の需給等に関する調査研究 【歯科衛生士の働き方と早期離職予防に関する調査 】を元に解説していく。
雇用する側の歯科医院はスタッフ教育や就労環境を見直すきっかけに、これから就職や転職を考えている歯科衛生士には長期勤続できるようぜひ参考にしていただければ幸いだ。

調査項目
1. 新人歯科衛生士は前向きな姿勢ではあるが…
2. 長期勤続のためには雇用側のサポートが重要!

1.新人歯科衛生士は前向きな姿勢ではあるが…
下記の調査結果は歯科衛生士卒業年次生の希望勤務年数別にみた就労および職業に関する意識および意向について示したグラフである。
まずは、すべての項目において、キャリアが長いほど肯定的な回答をしていることがわかる。
さらに歯科衛生士の仕事にやりがいを感じている、仕事と生活の両立を考えている、歯科関係の研修会や勉強会に継続して参加を希望するの3項目においては、いずれのキャリア年数においても半数以上を占めている。
また、歯科衛生士としての生涯勤続希望の項目においては5年以上のキャリアのある方が66.9%だったのに対して、3年未満はおよそ半数の33.5%という結果となっていた。
3年未満でキャリア展望を描けていると回答した方は4割にも達しておらず、歯科衛生士としてすべてにおいて安定しておらず、今後の働き方についてやスキル、転職など、さまざまな問題を抱えているのではと推測する。
自己研鑽の意向を踏まえた教育や就労環境づくりが、新人歯科衛生士の就業継続に寄与すると思われる。
2. 長期勤続のためには雇用側のサポートが重要!
下記の調査結果は卒業直後の就職に対する不安を示したグラフである。
いずれの希望勤務年数でも「自分の技術・ 知識不足」の割合が最も高く、次いで「職場の人間関係」となった。
雇用側は早期離職防止のための支援として新卒歯科衛生士の就業状況に即した職務継続に必要な支援を検討する必要がある。
最後に…
歯科衛生士を雇用する側が歯科衛生士の就業に対して要求していること、重要視していることを把握することが不可欠であるとともに、改めて現場での就労環境見直しやスタッフとのコミュニケーション、サポートが重要となってくるのではないだろうか。
Dentwave編集部
■参照:厚生労働科学研究費(地域医療基盤開発推進研究事業) 歯科医療従事者の働き方と今後の需給等に関する調査研究 【歯科衛生士の働き方と早期離職予防に関する調査 】

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