【予防歯科製品特集】全国の歯科医師301名に聞いた、予防歯科製品販売の実態
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歯科医院での予防歯科製品の販売の実態はどうなっているのか?
Dentwave.comでは歯科医師301名様を対象に、調査を行いました。
定番商品はほとんどの歯科医院が販売
予防歯科製品の売上比率 | |
歯ブラシ | 98.0% |
---|---|
歯磨剤 | 91.0% |
歯間ブラシ | 94.0% |
洗口液 | 70.1% |
フロス | 86.0% |
電動歯ブラシ | 50.2% |
義歯洗浄剤 | 69.8% |
口腔内保湿液 | 36.9% |
義歯ブラシ | 70.4% |
予防歯科製品を販売していない | 2.0% |
その他 | 2.3% |
まず、販売されている予防歯科製品を見てみると、ほとんどの歯科医院で、歯ブラシ、歯磨剤、歯間ブラシ、フロス等の定番製品を販売していることがわかる。
また、比較的高額な電動歯ブラシも半数の歯科医院で販売されている。
予防歯科製品を発売していない歯科医院はわずか2%に過ぎなかった。
歯科予防製品を販売している場合「歯ブラシ」導入率は100%
予防歯科製品の売上比率 | |
歯ブラシ | 46% |
---|---|
歯磨剤 | 15% |
歯間ブラシ | 14% |
洗口液 | 7% |
フロス | 6% |
電動歯ブラシ | 2% |
義歯洗浄剤 | 5% |
口腔内保湿液 | 2% |
義歯ブラシ | 3% |
予防歯科製品を販売していない | 0% |
その他 | 0% |
「歯ブラシ」は、予防歯科製品を販売している場合の導入率は100%。うち86%強の医院で売上額TOPを占める。
歯ブラシが売上TOPで無い医院では、歯磨剤6%、歯間ブラシ3%、洗口液4%が売上TOPという結果となった。
予防歯科製品の売上平均は約6万円
予防歯科製品の売上金額 | |
1万円以下 | 29% |
---|---|
2万円以下 | 18% |
3万円以下 | 11% |
4万円以下 | 2% |
5~9万円 | 20% |
10~19万円 | 12% |
20~100万円 | 5% |
101万円以上 | 3% |
歯科医院の月間平均販売額のデータを 見てみると、月額3万以下の販売額にとどまる歯科医院が58%と過半数を超えている。
その一方で20万円以上の売り上げをあげている医院も、8%も存在していることがわかった。
※101万円以上は除外
在庫管理の煩雑さ、利益の少なさが不満の上位を占める
予防歯科製品の 販売にあたっての不満 |
|
在庫管理が煩雑 | 64.7% |
---|---|
利益が少ない | 66.4% |
取り扱い品目を増やせない | 31.5% |
その他 | 4.7% |
予防歯科製品の販売にあたっての不満については、在庫管理の煩雑さ、利益の少なさが、6割以上を超えている。
小規模医院なればなるほど、製品の在庫管理にリソースは割けず、利益も少ないとなると、積極的に販売するという動機につながりにくいのではないだろうか。
負担の少ない販売サービスが求められている
手間がかからず在庫管理が要らず販売利益が高い予防歯科製品の販売サービスがあれば、有料でも約15%、無料であれば約80%とほとんどの歯科医院が利用をしたい意向を示している。
手間がかからず在庫管理が要らず販売利益が高い 「予防歯科製品の販売サービス」 |
|
有料でも検討したい | 14.6% |
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無料であれば利用したい | 80.4% |
利用したくない | 5% |
歯科医院専売品を歯科医院が在庫を持たず、カタログショッピングのような形で販売できれば、予防歯科製品の市場は まだまだ拡大の余地があるのではないだろうか。
リサーチ結果
- 販売額は平均6万円(月額)
- 歯ブラシ以外の売上が低い
- 在庫管理の煩雑さの解消や取扱品目の変更への柔軟な対応などが求められている
歯ブラシと違い普及率の高くない製品に関しては、患者にも使用することのメリットが説明できるよう、歯科医師や歯科衛生士向けの説明会などがあれば売上向上の一助となるかもしれない。
また新たな販売方法の提案ができるかなど、改善の余地が多く残っているということが今回のリサーチ結果となりました。
Dentwave.com調べ(2016年8月)
※歯科医療従事者の方々には、PDFの詳細データを無償にてご提供させて頂きます。なお、本データは個人的な目的にのみご利用頂ますようお願い申し上げます。
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