特集 Primescan(プライムスキャン)

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世界初の歯科用CAD/CAMを発売して以来、30年以上光学デジタル印象を提供してきたデンツプライシロナ株式会社が7月22日(月)、口腔内スキャナーの最上位機種となる「Primescan(プライムスキャン)」を発売した。
 発売に先立ち、7月14日(日)に東京・赤坂インターシティコンファレンスで新製品発表会を開催。訪れた歯科医療関係者に、実際にPrimescanを使ってもらい、高い評価を得ていた。
 さらに、「CEREC(セレック)」の第一人者でもある歯科医の草間幸夫先生と、デンツプライシロナの西澤省三氏に、Primescanの特長や臨床でのメリットについて語っていただいた。


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デンツプライシロナの新製品発表会には、約200名の歯科医療関係者が参加した。
 発表会は、まず同社の北本優子社長の挨拶で始まり、次いでPrimescanの開発責任者であるクリスチャン・シュワルツェ氏が挨拶した後、ベールに覆われた実機が登場。2人の手によってアンベールされ、Primescanが披露された。
 続いて、山﨑長郎先生(原宿デンタルオフィス)と、荒井昌海先生(エムズ歯科クリニック)からのPrimescanに寄せるビデオメッセージが紹介された後、シュワルツェ氏が再登壇し、Primescanの概要説明や開発秘話が紹介された。

途中、ダンスパフォーマンスや、デンツプライシロナ社員によるPrimescanのスキャンスピードと正確性を競うデモンストレーションが行われ、発表会を盛り上げた。
 前半最後は、草間幸夫先生(西新宿歯科クリニック)と佐々木英隆先生(エスデンタルオフィス)をお招きし、Primescanを実際に使用した経験や感想などインタビューが行われた。
 発表会の後半では、デモ機を使ったスキャン体験とパーティーが行われ、実機を手にした多くの先生方から、精度の高さとスピードの速さを体感していることがうかがわれた。
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精度の高い、オープンシステムの口腔内スキャナー

――デンツプライシロナのこれまでのデジタルデンティストリーの歩みを、簡単にお話しいただけますか。

西澤氏 これまで当社が提供してきたチェアサイドCAD/CAMの「CEREC(セレック)」は、それぞれの時代のニーズに合わせ、さまざまな機種を発売してきました。

草間先生 CERECは、発売開始から20年ぐらいは適合との戦いで、それからの10年はデータコラボレーションが試みられてきました。
 ここ数年、ようやくコラボレーションが成熟してきたといえるでしょう。例えば、インプラントにおける診断やサージカルガイドを作ることは、10年前なら未来の話でしたが、今は現実となり、インプラント手術を行う上でCAD/CAMとCTはなくてはならない時代になりました。
 そして今、Primescanが出て、これからの10年は精度の高いSTLの汎用データを使った、オープンシステムが広がっていく予感がします。

――では、Primescanの現在の到達点や優位性について、具体的に教えてください。

西澤氏 まずは精度の圧倒的な向上です。Primescanは「超高速コントラスト解析HFCA」を搭載し、1秒あたり1億以上のコントラスト評価を行います。さらに高解像度センサーによって、1秒間に100万の3Dデータポイントをキャッチアップして、よりリアルで鮮明な3Dデータを作成します。

草間先生 このコントラスト測定システムは、今まで淘汰されてきたシステムの中では、断然優れているといえます。これまでのイントラオーラルスキャナーと比較すると、圧倒的なポイント量で、ようやく精度の高い、本当の意味でのオープンシステムのスキャナーが出てきたということです。

西澤氏 オープンシステムで困っている先生方が、たくさんいらっしゃいました。

草間先生 現在使っているオープンシステムはまだまだ目が粗すぎて、例えばインプラントのフルアーチに使えるようなデータではありません。「CEREC Omnicam(オムニカム)」も、片顎や前歯部なら対応できましたが、全顎のインプラントの模型を作るとなると不十分でした。

――これまでのイントラオーラルスキャナーと比べると、どの点が優れているのですか。

草間先生 操作性が抜群にいい。これまでのスキャナーでは多少の慣れやコツが必要でしたが、Primescanは誰が使っても簡単に精度の高い光学印象が取れるようになりました。つまり、クリニックのスタッフが簡単に使うことができます。
 また、これまでのスキャナーでは歯の上に重なった頬や舌がそのまま写ってしまいましたが、PrimescanではそれらをAI(人工知能)が消してくれます。写真でも動画でもとれるので、記録撮影をする場合も便利ですね。

西澤氏 新たな測定方式によってクリアな画像が得られるので、不要エリアの削除も的確に行われます。そして、その後も不要エリアは撮影されません。
 また、従来機はキーボードやトラックボールが使われており、その凹凸にホコリなどがたまるので定期的に清掃が必要でした。それらをすべてなくしてタッチパッドにするなど、清潔性・清掃性を重視した仕様になっています。

草間先生 スキャナーの先端部分が取り外せるのも、使い勝手がいいですね。取り外して消毒することができるタイプのほか、ディスポーザブルのタイプもあります。感染予防対策もしっかりと考えられていますね。あと、バッテリーのもちが非常にいい。1時間くらいはもちますので、電源コードなしにチェアを移動して撮影して、移動して撮影して……という使い方ができます。

Primescanで今後、臨床はどう変わるか

――Primescanのオープンンシステムがもたらすメリットには、どんなものがありますか。

草間先生 従来のようにシリコン印象をとってラボに出すという操作と基本的に変わらないのですが、いつも依頼するラボでなくても、ラボを選んで出すことができます。

西澤氏 ラボとの連携は、当社が無料で提供するクラウドのポータルサイトを介して簡単に行えます。

草間先生 しかも、インラボシステムを導入しているラボだけでなく、exocad(エクソキャド)しか導入していないラボにもデータを送ることができるようになりました。つまり、依頼できるラボが飛躍的に増えることを意味します。

西澤氏 これは重要なことで、今までは当社に限らず自社のデータと他社のデータがマッチングするということはありませんでした。しかし、メーカーの垣根を超えて、ユーザーの使い勝手を最優先にした環境を提供することが、大切なのではないかと思います。

――精度が格段に向上したことで、臨床ではどのようなことが期待できますか。

草間先生 大きな活用法としては、矯正の分野ですね。アライナー矯正では、今までSTLデータはあったものの、Primescanは5倍以上精細なSTLデータになっています。そのため、歯根の形態もCTから抽出してCAD/CAMとマッチさせると、どのくらい歯が動きやすいかが分かります。それによって通常のワイヤー矯正でも、最初から最終段階まで、各段階でワイヤーをロボットがベンディングしてくれるようになります。


――では最後に、先生はこれからの臨床において、Primescanにどのようなことを期待されていますか。

草間先生 一番はインプラントの印象です。光学印象だと今まではどうしても1、2本のシングルか片顎のマルチがメインでした。しかし上顎が4本、6本などクロスアーチの場合は、今までのスキャナーは精度が高くなかったため、全然入らなかったのです。

西澤氏 光学印象は1歯1歯は得意ですが、フルや多数歯になると苦手でした。それがフルアーチのニーズが出てきて、特にインプラントの大症例などは高い精度が求められるため、Primescanの高い精度が注目、そして期待されるのではないでしょうか。

草間先生 だから非常に楽しみです。特に高齢者が多くなってきた現在、例えば寝たきりの方などは印象をとるのは、窒息の可能性もあり危険でした。ですが、Primescanならそうしたリスクもなくなります。
 そして何より、これまでの歯科医療は手先のことが中心になりがちでしたが、本来は診断や予防に対するアプローチが大切です。デジタルデンティストリーが進化し、誰もが使える技術が標準化されると、こうした歯科医療の本質のところに時間をかけることができるでしょうし、それにより臨床も変わっていくと思います。

草間 幸夫(くさま・ゆきお)
  • 医療法人社団研整会 理事長 西新宿歯科クリニック 院長

【プロフィール】
1979年城西歯科大学卒業。同年、国際デンタルアカデミーフェローシップ。歯科医院での勤務を経て、1990年に西新宿歯科クリニックを開設。2006年ISCD CEREC インストラクター。2013年ISCD CEREC International インストラクター。2006年日本臨床歯科CADCAM学会(JSCAD)の副会長、2012年から同学会会長を務める。


西澤 省三(にしざわ・しょうぞう)
  • マーケティング本部 プロダクトマーケティンググループ プロダクトマネージャー

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商品紹介 Primescan(プライムスキャン)
人間工学「エルゴノミクス」に基づく設計
歯科医師のニーズに応えたワークステーションPrimescan

ワイドタッチスクリーン 16:9の反射防止タイプの可動式ワイドタッチスクリーンとタッチパッドは、直感的に使用ができ、作業効率を大幅に改善
モーションセンサー スキャナーをホルダーから外すと、自動でスイッチがオン。スムーズなスキャンがスタート
広いワンショット撮影範囲 短時間でより多くのデータを収集。無駄のない、
広いガラス有効面積により、最後臼歯までも簡単にアクセス
ヒーティング機能内蔵 セルフヒーティングにより、口腔内でカメラが曇らずにスキャンが可能
ダイナミックレンズ 最大20mmの測定深度でもシャープさと精度を実現
スマートピクセルセンサー 1秒間に100万を超える3Dポイントを処理し、写真のようにリアルで 極めて正確なデータを作成。天然歯および様々なマテリアルの修復物の表面を迅速かつ容易にスキャン
インテリジェントプロセッシング 取り込まれた膨大な量のデータからコアとなる必要なデータのみを取り込み、計算の迅速化・最適化を実現

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