学校で歯が折れ障害-スポーツ歯科医育成へ

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朝日新聞 2013年12月17日10時30分 小中高校の部活動などで、歯を失うなどの事故が絶えないことから、日本体育協会と日本歯科医師会が、スポーツ歯科の専門医の育成に乗り出した。 年間100人ほどの子どもに重い後遺症があり、事故の防止対策を急ぐ。 専門医「スポーツデンティスト」は2年後に認定される予定。 将来的には全国に配置する。すでに約70人がスポーツ歯学やマウスガード(マウスピース)の作製法などを学び始めた。 日本スポーツ振興センターによると、学校で歯が3本以上欠けるなどして障害見舞金が支払われたのは、2007~11年度に534人。 07年度は127人で、11年度が93人と減少傾向だが、学校で起きた障害で歯の占める割合は毎年25%前後でほぼ変わらない。 歯の障害は年齢とともに増え、11年度は小学生18人、中学生18人、高校など57人。 小学生では休憩時間中が多いが、高校生では部活動の事故が6割以上を占めるとの報告もある。 歯が損傷しても歯根が残り、細胞が生きている30分以内なら元に戻せる可能性があるが、よく知られていない。海外では、事故防止用にマウスガードの着用が広がっている。 日本スポーツ歯科医学会の安井利一理事長は「歯を失うと食事や会話、顔の表情にも影響があり、精神的なダメージも大きい。一人でも減らしたい」と話す。 (武田耕太)
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