歯髄炎の原因は細菌感染が最も多い

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歯髄炎と歯根膜炎とはどんな病気か

 歯髄炎は、種々の原因で歯髄に炎症が生じたものであり、歯根膜炎は歯周組織を構成している歯根膜に炎症が生じている状態をいいます。ただ、一般に歯周組織の炎症は歯根膜だけにとどまらず、歯槽骨(しそうこつ)やセメント質に

も炎症性変化が同時に生じることが多いので、歯の根の尖端に炎症性変化を起こしている根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)との区別が難しいことがあります。 

 ともに急性と慢性の病態がありますが、時には慢性状態から急性状態に変化することがあります。

原因は何か

 歯髄炎の原因は細菌感染が最も多いのですが、そのほかにむし歯の治療時に使用する薬物の化学的刺激、温冷熱や歯の咬耗(こうもう)や磨耗(まもう)などの物理的刺激、また、外傷による歯の打撲や破折(はせつ)によっても起こります。

一般には、むし歯を放置したために、細菌あるいは細菌が出す毒素が歯髄に侵入することで生じます。 

 歯根膜炎には、細菌感染が原因の場合と感染以外が原因の場合があります。

非感染の場合の原因としては外傷時の打撲、咬合時にある歯だけ強く当たる(咬合性外傷)、むし歯の治療時に人工物を詰める際の刺激、義歯(ぎし)を支える金属が歯を強く刺激する、などがあります。

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