保団連 理事会で今回の診療報酬改定は先送りすべき

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5月20日

東京歯科保険医協会メディア懇談会から

中川勝洋会長談

4月の初めの保団連の理事会で、今回の診療報酬改定は先送りすべき、ということ決定しています。東京歯科保険医協会としては、3月下旬の理事会で今回の診療報酬改定はやはり見送るべきだと理事会として決定しており、それをもって4月の初めの保団連理事会前の歯科理事会に臨みました。歯科理事会では色々ありましたが、やはり見送るべきだと決めました。しかし、次回の診療報酬改定に向けての課題については整備しますが、来年4月の今回の改定については、こういう状況ですから先送りとしました。—会員としての心情はどうなのか?中川会長会員の声として、診療報酬を上げろという声は無いと思う。まだ、新聞紙上では診療報酬改定を見送るべきだということを理事会決定したことだ報道されていません。その点はどうなのでしょうか?—例えば、医療と介護の同時改定であり、特に介護現場では若い人材が介護現場を離れて、人手不足状態であり、改定を待ち望んでいると思うので介護報酬は上げた方がいいのでは?中川会長ただ、手当は1人当たり月1万5000円は時限のあるもので、これが継続されるかどうかが一つの手立てかなという部分はありますね。これは時限であり、毎年決めなければならない状態です。—自粛ムードのなかで、診療報酬改定見送りが出てきたと思われるが、これは会員など医療、介護の現場の納得が得られるこか?中川会長自粛というより、今のこの状態で診療報酬改定のために論議をしたところで、理解が得られないのではないかと思う。逆に言えば、引き上げるために国債の増発というこっちの論議になりかねない状態であるから、これはむしろ得策ではないでしょ、という部分での判断があるのではないでしょうか。日医も正式に決定しています。日歯の大久保会長は日医と協議した上で決めると言うっています。日本歯科医師連盟の高木会長は、(診療報酬改定見送りを)4月の初めにしゃべっています。東京歯科保険医協会のスタンスは、診療報酬改定は見送るべきですとなっています。これは自粛のためではなく、この状態でいけば消費税がらみの社会保障改革の一体のなかで、診療報酬改定でアップなら消費税のアップ以外ない、という論理に説得力を与えることになるのではないか。むしろ今は、国民とともに我慢をすべき時期だという状態です。無理やり改定をしたら、間違いなくマイナス改定になるとも思われます。

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