第1回長崎大学歯学部関東同窓会総会を開く
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第1回長崎大学歯学部関東同窓会総会が6月13日、東京・港区芝浦のキャンパスイノベーションセンター、東京1階国際会議場で開かれた。
現在70名の同窓生が入会しており、今春卒業した新入会員の参加も期待された。
開会の辞を久野昌隆専務理事が述べた後、伊藤道一郎会長が挨拶した。
ついで議長を選出して2月の設立総会収支報告、入会状況を堀口逸子さん(事務局)がした。
また、ホームページ運営委員会の設置を賛成多数で決めた。
なお、報告事項として、歯学部退官教員への花束贈呈、設立総会レポートの同窓会誌への掲載などについて堀口逸子さんが報告した。
総会後、9期生の福本敏さん(東北大学大学院歯学研究科小児発達歯科学分野教授)が「歯科医学研究の最前線」—う蝕予防から再生医療まで—と題して講演をした。
歯科領域における研究は、主にう蝕と歯周病を対象としている。
その発症メカニズムの解明から、喪失した口腔機能の回復に至るまで様々な試みがなされてきた。
歯科材料に関しては、歯の欠損した部分の補填のために、物理的な性質を追求してきた。
また、材料自体に機能性を持たせる試みがなされている。
また、再生研究においては、口腔粘膜を利用した角膜再生を行うことが実用かされた。
さらに、乳歯や智歯を用いて歯髄幹細胞を分離することで、骨や神経再生への応用が期待されている。
また、動物モデルにおいては、機能的な歯の再生も行えるようになってきた。
これまでの歯科医学の変遷とともに、大学で行っている新しい歯科医療技術開発に関する研究について紹介した。
(講演内容は非公開とされた)
<伊藤道一郎会長が挨拶>
鳩山政権も変わり、9期生の大久保参議院議員も大変な状況になっているようだ。
安岡正篤(まさひろ)さんという人がいるが、人間には与えられた運命があるそうだ。
その与えられて運命に甘えて、そのなかに埋没し、翻弄される。
それを宿命というそうだ。
しかし、宿命を変える生き方がある。
努力して、与えられた運命を自分が望む方向へ変えていく。
これを立命という。
今日の講演をする福本先生は、いつか世界的な研究者になると私は思っていた。
その道をずっと歩いてきている。
ある時の席で、福本先生に色紙を書いてもらったら、『努力』と書いた。
まさに、立命という生き方をしているのは福本先生だ。
ビックリするような、ワクワクするような福本先生の話を聞きながら有意義な1日を過ごしたい。
<参考>
不朽の人間学によって社会を啓発し、昭和を指導した安岡正篤。
安岡正篤は、孔子・孟子や老子・荘子ほか東洋先哲の教訓に潜む普遍の真理を国家の歴史と指導者像を介して現代に敷衍し、人の道そして国家と指導者のあり方を論じた。
自民党政治家のアドバイザーとして主に東洋宰相学、帝王学を説き、彼らの「精神的指導者」「陰の御意見番」「首相指南役」の位置にあった。
安岡を信奉し、師と仰いだとして知られる政治家には吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、福田赳夫、大平正芳などが挙げられる。
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