帝国データバンクによると、2010年の医療機関倒産は、41件。
内訳は病院13件、診療所16件、歯科診療所12件。
病院の負債総額は191億2000万円。
診療所の負差総額は129億5400万円。
歯科診療所の負債総額は31億3300万円。
単純計算で1歯科診療所当たり2億6100万円の負債。
過去の調査では、大阪、東京での倒産が3割強であり、競争激化に伴う淘汰的要素の強い倒産が多いと考えられる。
現在注目されている「診療報酬改定」や「医師不足」が直接要因となった病院の倒産のケースはほとんど。
中小規模を中心に厳しい経営環境に置かれる施設が徐々に増加している。
また、倒産態様動向では病院の民事再生法の適用申請が目立つ。
医療機関(病院・診療所・歯科医院)の倒産件数は、2002 年以降の増加傾向に。
なお、2007 年には病院の倒産急増が大きく影響し、48 件に達した。
翌2008 年は35 件と多少落ち着きをみせたものの、2009 年は2007 年を上回る52 件となった。
2009 年が過去最高となった要因は「診療所」(26 件)と「歯科医院」(15 件)が増加したことにある。
小泉政権下での診療報酬引き下げが尾を引いているようだ。
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