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ニュース

2009/04/17

医療訴訟 事件簿

彦根市立病院は3年後の赤字体質脱却を目指す

彦根市立病院では、新築移転した平成14年から病診連携を効率よく行うために「地域医療連携室」を設けている。この地域医療連携室が地域の診療所と病院間の橋渡しの役割を行うとしている。しかし、彦根市立病院が紹介状のないことを理由に受診を断ったのは医療法などに違反するとして、同市出身で大阪市に住む男性(61)が同病院と獅山向洋・彦根市長を相手取り、慰謝料200万円と市広報への謝罪広告を求める訴訟を大津地裁彦根支部に起こしている。 男性は昨年12月、同病院外来受診受付で歯科口腔外科の受診を申し込んだが、職員から「初診者は開業医の紹介状を持参しないと受診できない」と断られた。 男性は「診察制限は根拠がなく、医療法などに抵触する。 市条例も、紹介状を受診の条件にしていない」などと指摘している。2003年度には延べ患者数が入院14万3823人、外来33万9730人だったのが、2007年度は入院13万4815人、外来28万6592人に減った。 470床ある病床の利用率も、2003年度の89%が2007年度には78%になった。 収支も、2003年度は9億3690万円だった赤字が2007年度には12億2000万円に拡大し、累積赤字は約85億円に膨らんだ。 同病院では、医師不足のため、5科で診療制限をしており、歯科口腔外科でも、昨年8月から紹介状持参患者のみに制限している。 赤松信院長は「医師不足のため、一部の診療科で紹介状のない患者さんの診療をお断りしている。このような理解のない受診行動が医療崩壊を加速させるのではないかと危惧している」とのコメントを出した。 病院は一定基準の高度医療を有すると認められる「日本医療機能評価機構」の認定を受けるなど特色作りと、市民に必要な医療供給体制の持続、3年後の赤字体質脱却を目指す改革プランを作成したが、前途は不透明。

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