口腔アンチエイジング論文等を含め653点の業績

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平成22年度東京歯科大学口腔科学研究センターワークショップが3月7日、千葉校舎講堂で開かれた。司会は口腔科学研究センター研究機器管理部長の石原和幸教授。これまでの研究成果の報告、特別講演などが行われた。口腔科学研究センターは、平成8年度に東京歯科大学は文部省(現文部科学省)の『私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業』の対象施設に歯科大学として初めて選定され、この整備事業の中核をなす研究拠点として開設された。 口腔領域の組織、機能及び歯科医療に関する先端的、かつ総合的研究を推進し、学術研究水準の向上を図り、歯科医学の進歩、発展に寄与することを目的とした。口腔科学研究センターではHRC研究とコア研究の二つのプロジェクトが研究の主体となっている。

研究成果報告

プロジェクト7:口腔アンチエイジングによる生体制御

コーティネーター 井上孝教授

<概要説明>

今年で、プロジェクト7が終了する。

コーティネーターとして5年間やらさせていただいた。

学会発表論文等を含め653点の多くの発表ができたと思っている。

このプロジェクトは五つに分けたが、基本方針は基礎研究を通して、口腔組織のエイジングのメカニズムを具体的解明し、EBMにつなげる臨床応用への展開をはかり、高齢化社会に対 応した口腔医療実現から健康長寿を確立することを目的としている。

昨年申し上げたが、基礎から臨床へ、また、臨床から基礎へ、を心がけてやってきた。

そして、講座を超えた研究拠点を形成するようにと、金子(譲)学長先生のお言葉もあった。

多くの講座が、一つになってプロジェクト7がうまくいったと思っている。

そして、最も重要なことは、若手研究者の育成であり、プロジェクト7は終わるが、プロジェクト8は、30代、40代前半の先生方が中心となり、応募していただいた。

本年度、見事に文部科学省で採択されて、研究を引き継いでくれる形になっている。

振り返って見ると、平成8年下野(正基)教授たちの築いた確りとした石礎に立って、口腔機能による生体制御機構の解明及び口腔・顎顔面機能再構築のための高機能素材の開発であった。

そして、プロジェクト7の目的は、健康長寿「口腔のアンチエイジング」という新しい観点から口腔医療実現による健康長寿に寄与することだ。

エイジング・アンチエイジングの基礎的メカニズムの解明、エイジングに対する口腔固有機能と細胞の活性化、アンチエイジングによる口腔疾患予防、アンチエイジングのための再生医療という形で研究が行われてきた。

そして、プロジェクト7の最終目標は、口腔を基盤に全身の健康を考え、健康長寿の達成である。

臨床への応用も兼ね備えた研究が進んでいったと思っている。

基礎班、活性化班、予防班、再生班が互いに手を取り合って、口腔機能による生体制御から

口腔のアンチエイジングへ向かって心がけ、研究を行ってきたわけである。

今回かその研究の一端の発表にとどまってしまう。

すてを発表する何日もかかってしまうような内容だ。

最後に総合討論の形で、みなさんのご意見をいただきたいと思っている。

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