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ニュース

2009/06/24

学会・学術

何らかの口腔機能向上に何らかのプログラムが必要

 第26回日本老年学会総会は既報のとおり「老年学が未来を拓くよりよい高齢社会の構築に向けて」をテーマに開かれた。 小澤利男会長(高知大学名誉教授・東京都健康長寿医療センター名誉医院長)によると、日本老年学会は1959年(昭和34)に日本老年医学会と回日本老年社会学会を包括する学会として設立された。 老年学は1903年ロシアの生物学者イリヤ・メチニコフによって提唱されたそうである。 また、米国のフリースは1980年に論文「老化・自然死・死亡圧縮説」を著し、先進国の高齢化に未来は、罹患率、死亡率がより高齢に圧縮されるとした。 つまり、高齢社会に楽観的予測を下したが、高齢社会の現実はそれを超えるものとなった。 現実問題として、突きつけられたのは”認知症”と”要介護者”の増加である。 このため、医療、福祉、経済などの面でも社会的変革が迫られている。 老年医療ケアは、地域に基盤を置く。 そこでは医療、介護、福祉などの領域にわたっての学際的協力体制を要する。 また、高齢者の救命医療は緩和医療を経て、終末期医療となる。 さらに、介護予防には予防老年学の体制を要する。 小澤学会長の講演は、これらの現状を踏まえ、未来を考察するものであった。 命題は、人はよりよく生きるために、”どうあるべきか?” 今回のいくつかの講演を聞き、現代人の生老病死を考える機会ともなった。  羽村章さん(日本歯科大学附属病院総合診療科・心療歯科診療センター)は、講演のなかで、「口腔の老衰とは、歯の喪失である」と述べた。 また、「摂食器官である口腔の衰えは、死を招く一因である。栄養不良や食物による窒息死は、高齢者に多く見られる」と説明した。 これらの老衰を防ぐためには、「何らかの口腔機能向上のための何らかのプログラムが必要である」と指摘した。 歯科関係者以外の医学会関係者に、この意味が届いたであろうか?

医科歯科通信記者

長年にわたり歯科界の動きをチェックし、鋭い視線で切り込みます。茨城県出身。(医科歯科通信)

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