パーシャルデンチャーの目的と設計で勉強会

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7月16日、江東歯科技工士協議会の勉強会が、東京・江東区毛利(2−2−8)のSKデンタルラボ2階の会議室で開かれた。

当日は義歯の設計についても検討した。

出席者は中間歯欠損と遊離端欠損を含む欠損歯牙模型を2個持参した。

 勉強会は会員の知識と技術向上を目指す目的で行われた。

会員の宮村義雄さんと金田順二さんが「私の臨床から」と題して、各15分発表した。

ついで、齊藤勝雄さんが、パーシャルデンチャーの目的と設計で話題をい提供した。

最後に鈴木隆夫さんが座長となり問題点を提起したり、会員たちがどのようなことで困っているかを聞き出すなど、歯科技工現場の声や歯科医師に対する本音の気持を引き出すなど、ざっくばらんに意見の交換をした。

また、参加者全員が図面上で設計をして、それらについて討論した。

「正解はないが、義歯製作にあたり様々な問題点を整理するのが、今回の勉強会の目的だ」と座長が述べ、みんなから意見や考え方を聞いた。

齊藤さんは、パーシャルデンチャーの目的について以下述べた。

1残存歯及び顎堤の維持

◎パーシャルデンチャーの装置により、残存歯牙の改善または維持すること 。

◎口腔内の衛生状態が確立されること。

2失われた機能の回復

◎咬合の回復。

◎審美的回復。

このあと、パーシャルデンチャーに設計とパーシャルデンチャーのフレーム構成について説明した。

金属フレームの構成

1メジャーコネクター(大連結子)

2マイナーコネクター(小連結子)

3レスト

4直接維持装置(クラスプ)

5ブレーシングアーム(拮抗作用または相互作用)

以下、義歯床粘膜面の適合精度と材質(各レジンの特徴)、義歯咬合(対合歯が天然歯、対合歯がクラウンブリッジ、対合歯が義歯、対合歯がインプラント、その他)、床縁の形態と大きさ・長さ(上顎と下顎との違い、舌側と頬側との違い、欠損歯の多い時と少ない場合、その他)、歯肉形成と研磨(口蓋すう壁の有無、頬側歯肉形成、舌側歯肉縁下矯正治療形成、辺縁形態、その他)について、話題を提供した。

パーシャルデンチャーの目的について、齊藤さんは、「以前、勤務していた院長(久保慶浩さん)の教えであり、いつもそれを頭に置いて、歯科技工をしてきた。まず、パーシャルデンチャーの1番の目的とは、残存歯及び顎堤の維持だ。義歯を入れたために残存歯や顎堤がだめになってはいけない。また、義歯を入れたために、口腔内の衛生状態が保たれない、これもだめだ。そしてパーシャルデンチャーの2番目の目的は、咬み合わせだ。また、審美的回復も2番目の問題だ。1番の問題をクリアしていなければ、2番へいってはいけない、くらいに考えなさいとパーシャルデンチャーの目的について久保先生は述べていた。私は何かがあるとこのことを原点にして基本に戻っていく」と強調した。

また、「これは全てではないが、どのような歯科医師に会ったとしても、義歯についてお話をすることができるという気持で私はいる」と述べた。

ついで、金属フレームの構成について、説明したが、「歯科技工士が知っていることが、信頼につながる」と指摘した。

「金属床で柔らかく、たわむものや沈むものはよくない。問題が起きやすい。失敗する原因はメジャーコネクターにある。また、ノンクラスプデンチャーは、短期に使用するものだ。ちょっと外出する時に使用する。ノンクラスプデンチャーは食べる時に使用するものではない。これで食べれば、歯槽骨をどんどん押すことになり、顎堤の吸収などのトラブルの原因となる。動くメジャーコネクターの義歯は長期には使えない」などと述べ、問題点を明らかにした。

(この項つづく)

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