現場の“リアルな声”から見えてくる、器具選びの本音とは?
歯周治療やメインテナンスに欠かせないインスツルメント——毎日のように使うものだからこそ、「どれを選ぶか」「なぜ選ぶか」は、衛生士の臨床スタイルに大きく関わります。
今回は、株式会社YDMの歯周用インスツルメント「Gキュレットest2/デブライドメント用シリーズ」を実際に導入している4名の歯科衛生士にお集まりいただき、器具選定の基準や、導入前後で感じた変化、さらには患者さんからのリアルな反応まで、ざっくばらんに語り合っていただきました。
モデレーターを務めるのは、歯科衛生士であり副院長として臨床・教育の両面に携わる鈴木歩さん。
歯科衛生士として「今、本当に使いやすい器具って?」「新人指導で何を伝えるべき?」そんな疑問へのヒントが詰まった座談会です。
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“手になじむ一本”が、臨床とモチベーションを変える── キュレット選びにこだわる歯科衛生士たちのリアル
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それぞれの臨床、それぞれのスタイル──現場を支える4人の歯科衛生士たち
モデレーター(鈴木歩さん):今日は皆さん、ありがとうございます!かしこまらず、気軽な雰囲気で進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
では、初めての方もいらっしゃいますので、自己紹介させていただきます。ブリストデンタルクリニックで副院長として勤務している鈴木歩と申します。歯科衛生士としては11年目で、歯周治療を中心に保険・自費問わず担当しています。マイクロスコープを使用した診療が好きで、昨年から導入して日々活用中です。外部講師として歯周治療をはじめとした予防歯科の構築などの教育にも携わっています。
内藤さん:内藤亜紀子と申します。私はM’sクリニックに所属し、フリーランス歯科衛生士として自由診療中心のメインテナンスやデンタルエステの領域を担っています。他都内歯科医院にて自費導入サポート、院内セミナーや新人教育支援など幅広く活動しています。臨床歴は30年、美と健康の両立をテーマに、自分なりの歯科衛生士像を模索し続けています。
江越さん:江越眞里恵と申します。私は臨床経験は13年目です。横浜市にあるクリニックで勤務しながら、個人でデンタルエステサロンも運営しています。現在は海外移住を控えており、現地ライセンス取得に向けて準備中です。外国人患者さんを診る機会も多かったので、その違いも含めて今日はシェアできればと思います。
高橋さん:高橋侑子と申します。私は地方のクリニックで働いています。歯科衛生士としては11年目です。これまでに歯科衛生士学校での教員経験があり、海外研修や学会参加などを通じて幅広い視野を持つように心がけています。歯科医師との連携を大事にしながら、「チーム医療」に取り組んでいます。
“削る”から“傷つけない”へ──器具選びの基準はこう変わった
鈴木さん:ではさっそく本題に入っていきますね。まずは、Gキュレット est2 / デブライドメント用シリーズを導入する前のお話から。普段、インスツルメントってどんな視点で選んでいますか?
高橋さん:私が器具を選ぶときに一番大事にしているのは、“自分も患者さんも疲れないこと”、”処置中に余計な力が入らず、長時間使っても手首や指に負担が少ないかどうか”です。あとは、削りすぎないか、歯や歯肉に優しいかという視点も大事ですね。いろんな器具を買って試しています。
江越さん:私は外国人患者さんの対応もあったので、器具のサイズ感が気になります。外国人患者さんのお口は大きいので大きなサイズの器具が合いますが、日本人には大きすぎる気がしています。YDM さんの器具はその点、ちょうどいいんですよね。あと、重い器具は手が疲れるんです。その点でも軽さは重要です。
内藤さん:私は30年前の教育を受けてきた世代なんですけど、当時は「汚染されたセメント質や象牙質をとにかくしっかり取る」が正義でした。インスツルメントも重くて大きくて、細かい作業には向いてなかったですね。でも今は考え方も技術も進化して、「いかに歯を傷つけず、必要なものだけを取るか」が求められていると感じます。
鈴木さん:私も外部講師として歯科衛生士の育成に関わっていて、器具の選び方はすごく重要ですね。番号で覚えるより、歯根形態や解剖学を理解した上で、できるだけ低侵襲な処置を提供できるように考えて選択してほしいなと思っています。
海外ならでは“大きさ”に学んだ、日本人の手に合う一本
鈴木さん:続いては、海外での経験がある方もいらっしゃるので、そのあたりもぜひ聞かせてください。海外と日本で、インスツルメントに対する考え方ってどう違いますか?
高橋さん:海外の器具はとにかく大きめに作られてます。それだけ口腔サイズも違うし、手のサイズも違うからだと思います。日本人にとっては、海外製の器具は時に”大きめ過ぎる”ような感じがしました。YDMさんのキュレットは日本人の口腔形態にフィットする細さと角度で、安心して使えるんですよね。
江越さん:そうですね。外国製ってガッシリしている印象が強いですよね。デザインはかっこいいですが、臨床で毎日使うなら軽くて細かく動かせるものが一番大事です。YDM さんのスリムなデザインや、丸柄ハンドルの持ちやすさは、使えば使うほど良さがわかると思います。
内藤さん:私はスウェーデンでの研修を終えた院長先生からのお土産でヨーロッパ製の器具をいただき、使用しましたが、感じたのはやっぱり“使いやすさの本質”って日本の現場でのフィット感なんですよね。大きくて立派でも、それが使いやすいとは限らない。小さい口にどう入れるか、そこが大事です。
最初のひと手でわかる── Gキュレット est2 / デブライドメント用シリーズとの出会いが変えたもの
鈴木さん:では次に、Gキュレット est2 / デブライドメント用シリーズを初めて使ったときの印象を教えてください。
高橋さん:最初に手に取ったとき、「あ、手が疲れない!」って素直に思いました。シャンクの角度やブレードの位置がちょうどよくて、ストレスなく操作できるんですよね。あと、細部への到達性が高くて、叢生の患者さんや根分岐部にもスッと入ってくれる感じがします。
内藤さん:私は「この作業部が中心軸寄りになっている設計が、動かしやすい!」って思いました。器具によっては角度が合わなくて手が滑ったりすることもあるんですけど、est2は自分の手の動きに素直に追従してくれる感じ。使い始めてすぐ、これはいいぞと実感しました。
江越さん:私もフィット感がすごく印象的でした。最初から手になじむというか、「あ、これなら歯肉を傷つけずに歯石がよく取れる!」と思える感覚でした。違和感なくスッと使える器具は実はすごく貴重なんですよね。
鈴木さん:皆さんのリアルな声を聞いていて、やっぱり“手になじむ”、“無理なく使える”っていうのがest2の魅力だとあらためて感じますね!
「今日は楽だった」の声が増えた──現場と患者のリアルな変化
鈴木さん:皆さん、est2を実際に使い続けてみて、現場での変化はどのように感じていますか?
高橋さん:まず、手首の負担がすごく減りました。以前は長時間のSRP後に手がしびれることもあったんですが、est2は軽くて無理のない動きで操作できるので、終わった後の疲れが全然違います。あと、患者さんから「今日は疲れなかった」、「なんかスッキリした」といった声をいただくことが増えて、すごく嬉しいです。
江越さん:私も「口が開けやすかった」、「痛くなかった」と言われることが多いですね。とくに女性の患者さんは小さな違いにもすぐ気づいてくださるので、喜んでいただいております。YDMさんのキュレットはスリムで繊細な操作がしやすくて、本当に助かっています。
内藤さん:患者さんの反応ってリアルに評価が出るところですよね。私はベテラン世代なので、昔ながらのゴリゴリ削るスタイルも知っていますが、今は“傷つけずに治す”時代。だから、痛みが出にくい器具ってすごく重要だと思うんです。est2に変えてから、出血や術後の違和感がぐっと減ったように感じます。
鈴木さん:私自身もマイクロスコープを使って診療していると、器具の当たり方の違いをすごく感じます。est2やデブライドメント用スケーラーは繊細な部分にも当てやすいし、手の感覚にも自然にフィットするので、「自分が思う通りに動かせる」って感覚が強いですね。
この歯にはこの1本”──症例に合わせた器具の使い分け術
鈴木さん:次は、臨床現場にて、症例別にどんなタイプのキュレットを使い分けているか、皆さんのリアルな選び方を聞いてみたいです。
高橋さん:私はSRPでは必ず14枚法の診断を重視して、必要があればCTも撮ります。そのうえで、細かい部分には#11・12や#13・14のミニタイプを使うことが多いですね。特に4番5番の狭い隣接面とかは、太いブレードだと絶対に入らない。est2のミニタイプだと、そこにスッと入って、しっかり歯石が取れるのがありがたいです。
江越さん:私も似た感じですね。叢生部や凸凹のあるところは、ブレードが小さいと当たりすぎずに済むし、結果的に患者さんも痛くない。あと、握りやすさの違いで器具を使い分けることもあります。手が小さい人や力の弱い後輩には、細めでグリップの太さが合うものを選ばせています。
内藤さん:私は最近、デブライドメント用シリーズを使う場面が増えてきました。従来の「取ること前提」のグレーシーだけじゃなくて、「傷つけずに整える」って目的での器具って本当に大事だなって。特に患者さんが痛がりだったり、歯肉が薄い場合には、デブライドメント用インスツルメントを選ぶと反応がまったく違うんです。
鈴木さん:私も、コンタクトのすぐ下のくぼみが強い根面溝のような形態に付着した歯石には、ミニキュレットや#15・16、#17・18など屈曲が強いタイプも使い分けています。症例に応じて、何をどこに使うかを選べるバリエーションが揃っているって、本当に大きいですよね。インスツルメントの細さのバリエーションも選べるので、その点もお気に入りのポイントの一つです。
“手になじむ”を超えて──理想のキュレット、私ならこう作りたい
鈴木さん:ここからは、少し未来の話もしてみたいなと思います。今後、もっとこうなったらいいなという器具の要望とか、「私だったらこんなキュレット作りたい!」みたいな理想、ありますか?
江越さん:私はとにかく「折れにくくて長持ちする器具」が欲しいです!あと、手が大きいので、もう少し長めのグリップがあってもいいなと感じています。今は標準サイズが多いですが、サイズ展開がもっと細かく選べると嬉しいです。
内藤さん:私は可愛いデザインのものが欲しいです(笑)。桜模様のグリップはお気に入りです。更にカラーバリエーションがあったらもっとテンション上がります!患者さんも器具に興味持ってくれるんですよね。「これ可愛いね」って言ってもらえると、話題にもなって楽しいんです。
高橋さん:私は「滑らない・疲れない・力が逃げる設計」この3つが揃った器具が理想です。あとは、ハンドルに名前を刻印できるとか、カスタマイズできる仕組みがあると、院内での管理や衛生面でも便利になると思います。
鈴木さん:なるほど〜!YDMさん、聞いてますか!?(笑)ぜひ皆さんの声を開発に反映してほしいですね。国産メーカーだからこそできる細やかさ、期待しています!
後輩には“いい道具”から──新人教育においてインスツルメントが果たす役割
鈴木さん:続いては、新人教育の場面で器具選びにどんなアドバイスをしているかも聞かせてください。
内藤さん:私は「器具は与えられるものじゃなく、自分で選ぶもの」と伝えています。自分と患者さん、両方に優しい器具を見極めて選ぶ力を育ててほしい。シャープニングの感覚や、ブレードのしなり具合も、実際に使ってこそわかることなので、最初から“いい器具”に触れてほしいですね。
江越さん:私は「痛みを与えないこと」を第一に伝えています。SRPは痛みとの闘いになりがちなので、細くてやさしく探知できる器具を最初に選ぶように指導しています。est2はその点でも優秀で、新人にも自信を持って渡せる一本です。
高橋さん:私は「どうしてこの形状なのか」を考えさせるようにしています。形の意味を理解して使うことが、臨床での引き出しの多さに繋がると思っています。症例を見て、「この歯ならこれ」と選べる感覚を育てていくのが目標です。
キュレット選びは、歯科衛生士の在り方そのもの──座談会を終えて
鈴木さん:本当に今日はありがとうございました!皆さんのお話、とってもリアルで共感の連続でした。最後に、一言ずつ感想や伝えたいことがあればお願いします。
内藤さん:やっぱり現場の声ってすごく大事ですね。みんな悩みながらも工夫していて、それをシェアできたのが嬉しかったです。こういう場で話したことが、器具選びや後輩指導のヒントになればいいなと思います。
江越さん:今日みたいに実際に使っている方の生の声が聞けるのは、とてもありがたい機会でした。器具選びの際に患者さんへの負担がなく、術者の負担がない器具を選ぶ大切さや、新たな気づきがあったので、今後の診療、後輩育成に活かしていきたいです!
高橋さん:あらためて「器具って大事だな」と実感しました。自分の手になじむ道具があるだけで、仕事の精度も気持ちも変わる。もっともっとこだわっていきたいです。
鈴木さん:今回の座談会が、器具選びに悩んでいる衛生士さんたちのヒントになれば嬉しいですし、メーカーさんにも届いて、よりよい製品が生まれるきっかけになればと願っています。これからも、現場からの声を大事にしていきたいですね!
“手に合う一本”が、仕事の質と気持ちを変える。
本座談会では、インスツルメントへのこだわりや現場での工夫、新人教育に対する想いまで、多くのリアルな声が語られました。
歯周治療という繊細な処置の中で、器具選びは患者さんの快適性や治療の質に直結する重要な要素です。Gキュレット est2 / デブライドメント用シリーズは、そんな日々の診療を支える“相棒”として、手に取りやすく、そして長く使い続けられる工夫が詰まっています。
「毎日使うものだからこそこだわりたい」——そんな歯科衛生士の皆さんに、ぜひ一度手に取っていただきたい一本です。
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