株式会社インサイト主催 歯科医院開業セミナー

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11月11日、西新宿の新宿野村ビルにおいて、株式会社インサイトの主催で、歯科医師向けの開業セミナーが開催された。当日のセミナー参加者数は10名以上で会場は満席となり、参加者全員が歯科医師であった。
株式会社インサイトは、新規で開業する歯科医師のために、歯科医院の立地選定から広告集患に至るまで、持っている強みを最大限に注力し、開業後3カ月での新患数300人以上(平均)の実績を出している企業である。開業後、如何に早くクリニックの収益を安定させるかが、歯科医院経営を成功させるための大きな鍵であるため、この集患実績は非常に素晴らしい。
今回の株式会社インサイトの歯科医院開業セミナーでは、開業するにあたって大切なポイントが分かり易く述べられていた。歯科業界の現状や、物件/立地の選定理論と実践、資金調達、事業計画、集患、広告宣伝など、内容は非常にバラエティに富んだものだった。
歯科医院経営で考慮すべき人口問題「人口オーナス期」とは?

▽成功する開業の考え方


これから歯科医院を開業し経営者になる予定の先生方に、特に注意していただきたいことがある。それは、人口ボーナス期ではなく、人口オーナス期の中で歯科医院経営をやっていくことである。人口ボーナス・オーナスとは経済用語であり、簡潔に説明すると以下の通りである。
・人口ボーナス期
労働力人口増加率>人口増加率 → 経済成長が見込める
・人口オーナス期
労働力人口増加率<人口増加率 → 経済成長が停滞していく
日本の場合、少子高齢化が急速に進んだ影響で、90年代から人口オーナス期に突入している状況で、日本が再度人口ボーナス期に戻るためには、出生率が2.0を越えないと難しいとされている。多死社会に加え、働き方改革(女性の社会進出)などの問題も解決されない限り、人口オーナス期という経済停滞期の中で歯科医院を開業し、経営していかなくてはならないのが日本の歯科業界の現状である。
しかしながら、社会が高齢化していくほど医療の需給と供給も必然的に高くなる。医療は日進月歩で進化しており、医療マーケット自体は今後も拡大していくことが期待される。医院を開業して1人の経営者になる以上、マーケティングについて自身で勉強することは大変重要である。歯科医師としての技術の向上に加えて、経営者としてのスキルを磨かなければ、開業してもすぐに医院を閉じることになるだろう。
歯科医院の看板には情報を詰め込みすぎない

▽よくある看板の例 ~訴求効果~


今回のセミナーでは、歯科医院を開業する場所の選び方や診療圏の概念、集患できる広告・HP作成の方法など、非常に有益な情報を入手することができた。その中で特に勉強になったことは、集患のために外に設置する歯科医院の看板に掲載する項目である。
看板を立てる上で最初に考慮して欲しいことは、「患者目線」で考えることである。まず、歯科医院の看板であることを300メートル手前でも一目で分かるようにする。例えば、看板の面積上部1/3に「歯」という大きな1文字を掲載すれば、歯科医院の看板だと認識されやすい(小さい看板しか設置できないのであれば、「歯」の1文字だけの看板でも十分効果はある)。次に、看板の中部1/3に他歯科医院との差別化している情報(Ex.日曜日診療・駐車場32台)を公示する。最後に、下部1/3に通常の診療時間を載せれば、歯科医院があるという認知がされやすくなり、差別化されている情報や診療時間も看板を見る人の頭の中に入りやすくなるだろう。診療科目や診療日などの細かい情報を詰め込み過ぎてしまうと、患者目線では、却って不親切になってしまうため、十分な注意が必要である。
また、歯科医院の看板を他の風景と同化させないことも重要なポイントである。マクドナルドのような誰でも知っている目立つ看板が近くにあれば、同じような配色を歯科医院の看板に適用した場合、認知されにくくなる。歯科医院の看板一つだけで、ここまでの配慮を歯科医師が行うのは非常に大変なことである。開業におけるマーケティングに関しては、開業を支援する企業に任せることが時間的にも経済的にも効率的なのかもしれない。
開業支援企業を熟慮して選択することが、開業成功の鍵に
歯科医院を開業するにあたり、歯科医師が最も心配することは沢山の患者に来院してもらえる医院を構築していけるかである。近い将来、開業することを検討している方で、集患に対して特に懸念を抱いている先生がいれば、集患で高い実績を誇る株式会社インサイトの歯科医院開業セミナーの受講をお勧めする。実際にセミナーに参加しただけでも、開業するにあたって色々と有益な情報を得ることができた。株式会社インサイトでは、マーケティング調査、物件紹介、内覧会の実施、開業前後のフォローなど様々なサービスを提供しているので、興味がある方は一度相談してみてはいかがだろうか。
古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)
  • 日本矯正歯科学会 所属

東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。主に、DentWaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、現在に至る。

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