正しい咬み合せとするために −家庭の協力が一番

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第17回茨城県歯科医学会(公開講座)から日時:  平成23年02月06日(日) 主催: 茨城県歯科医師会(平成22年度茨城県歯科医学大会) 後援: 日本補綴歯科学会東関東支部(平成22年度支部総会・第14回学術大会) 会場: 水戸プラザホテル   

テーマ: 「正しい咬み合せとするために −家庭の協力が一番−」 座 長: 関口 浩さん(東京歯科大学小児歯科学講座,准教授,茨城県身体障害者・小児歯科治療センター 専任医局員) 講 師: 町田 幸雄 さん(日本小児歯科研究所長,東京歯科大学名誉教授)

正しい咬み合せとするためには乳歯のときから注意していかなければならない。

乳歯のとき特に治療しておかなければならない咬み合せの不正は上あごと下あごの歯の対向関係の異常で上下のあごの歯並びが左右にずれている交叉咬合と受け口すなわち反対咬合である。これら 咬み合せの不正は、成長発育が旺盛な乳歯列期に処置すると短期間に正常な咬み合せとすることが容易である。

 また乳歯の虫歯は、咬み合せを不正にする大きな原因の一つである。

最近乳歯の虫歯が減少しているとはいうものの歯と歯が合わさっている隣接面の虫歯が多くなっている。この虫歯は、一般の人達には発見しにくく、進行すると永久歯の生えてくるスペースが減少し永久歯の歯並びが悪くなる。

  虫歯の予防法には、歯みがき、食生活の改善、フッ化物の応用、歯の溝や穴に応用するシーラントなどがあるが、前の二つが家庭でできる虫歯予防法である。

この二つが適確に実施されれば虫歯は殆ど予防することができる。すなわちダラダラ食いを止め、規則正しい食生活とすることは、虫歯予防に最も効果的である。

子供の歯みがきは、自分の歯の全部位が磨けるようになる7〜8歳頃まで保護者による後磨きが必要である。

指しゃぶりや唇を咬む癖、舌をもてあそぶ癖、頬杖をつく癖などは、咬み合せを乱す。

指しゃぶりは、生れたときは生理的なもので中止させてはならないが、成長発育するにつれ咬み合せを乱す原因となる。

ところで指しゃぶりをはじめとする咬み合せを乱すすべての癖は、1〜2歳頃、中止させる

ことは殆ど不可能であり、保護者に中止を求めることは無理がある。

ところで幸いなことに子供が話がよく理解できるようになる3歳児頃から直ちに癖を中止させ、あるいは咬み合せの不正を処置すれば、その後に悪影響を及ぼすことは殆どない。

乳歯が永久歯と交換する時期すなわち混合歯列期の前期で前歯の交換する時期は、咬み合せや歯並びの不正が最も発現してくる時期である。

ところで私は「前歯と奥歯の並ぶ場所には、それぞれ縄張りがある」と思っている。

そしてその縄張りのゆずり合いは前歯が交換している時期に限られている。

そこで前歯の咬み合せや歯並びの不正の治療は、この時期に行うことが望ましいと考えている。

 犬歯から後の小臼歯と第一大臼歯は、交換する乳歯を健全に保持すれば、咬み合せや歯並びの不正の多くは予防できる。

しかし永久歯列期の最後に生えてくる第二大臼歯の時期には、また咬み合せや歯並びの不正が発現しやすいので注意しなければならない。

 咬み合せや歯並びの不正を予防するためには、家庭の協力が大切であり、4カ月に一回程度の定期検診を受け、不正が発見されたならば、成長発育している適切な時期に処置することが大切である。

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