九州大学病院の 「歯科ドック」
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九州大学病院(福岡市東区)の先進予防医療センター3月5日、「アルツハイマードック」を開設したと発表した。アルツハイマー病など認知症の早期発見に焦点を当てた専門のドックの開設が注目される。なお、1月には、「歯科ドック」始めた。 以下が概要である。 近年わが国では健康に対する関心は一層高まりを見せ、医療に対するご要望も多様化しています。その中でも「予防医療」は特に期待の高いものの一つで、歯科の場合、一時医療としてう蝕(虫歯)、歯周病等に対する生活習慣の改善、二次予防として「検診」が挙げられます。 九州大学病院では従来より、各科が予防や治療に取り組んできましたが、本院の先進予防医療センター「専門ドック」と連携して、口腔健康の充実を図るために平成21年1月、「歯科人間ドック」を開設した。 検査内容とドック料金 歯科ドック一般コース 検査項目 検査内容 1 健康検査 問診表をもとに、歯やあごの痛み、冠、ブリッジ、入れ歯の不具合等をチェックし、また全身状態や既往歴、アレルギー、生活習慣などを確認して検査や治療の参考にします。 2 軟組織検査 舌、歯肉、口蓋、頬について、口腔癌や前癌病変等の粘膜疾患の診察を行います。 3 X線検査 歯を含めたあご全体のX線撮影を行い、口の中を見ただけでは分かりにくい、虫歯の進行や歯を支えている骨の状態を検査します。 4 う蝕のリスク診断 唾液を採取し、検査することによって虫歯のなりやすさについて判定します。 5 硬組織検査 虫歯や喪失歯等で治療が必要な部位を審査したり、詰め物の有無、冠、ブリッジ、入れ歯等の装着状態をチェックします。 6 歯周組織検査 歯周病(歯槽膿漏)が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨が融けて歯が脱落します。歯周ポケットの深さを測定して歯周病の重症度を検査します。 オプションメニュー 検査項目 検査内容 A 顎関節検査 あごの痛みや運動障害、関節の雑音、骨の変化等について検査を行い、顎関節症の早期発見を目指します。 B 口臭検査 ガスクロマトグラフィーを用いて、口臭の主な原因と言われている揮発性硫化物の濃度を測定することにより、口臭の程度を検査します。 C 唾液量検査 ①安静時唾液分泌量(無刺激時の唾液分泌量)、②サクソンテスト(ガーゼを噛んで、ガーゼが吸い込んだ唾液量)、③ガムテスト(ガムを噛む刺激による唾液分泌量)を測定します。 D 金属アレルギー検査 背中に金属の試薬を絆創膏で貼って、一般的な歯科用金属18種類に対するアレルギーの有無を調べます。 E 歯周病細菌検査 歯垢の中の歯周病原性細菌の数を調べ、歯周病発症のリスクや病態を調べます。 F 真菌検査 口腔粘膜に炎症を引き起こすとされているカンジダ菌を検査して、口腔内清掃の重要性等をアドバイスします。 G 歯並びチェック 上下の歯と咬み合わせの型取りとレントゲン写真を参考にして、歯並び、咬み合わせの状態、歯の形、数等をチェックし、現在の状態と矯正治療の必要性を判定します。 H 歯の色チェック 専用の機器(シェードアイという色彩測定器)を用いて客観的に歯の色を判定いたします。I 咬合力検査 オクルーザルフォースメーターを用いて最大咬合力を測定することにより、咀嚼能力を検査します。 お申し込み方法 お申し込みご希望の方は、パンフレットをご請求の上、同封の返信用封筒にてドック申込書を郵送いただくか、電話またはFAXで、検診希望日の1か月前までに先進予防医療センター受付へお申し込みください。 九州大学病院 先進予防医療センター受付〒812-8582 福岡市東区馬出3丁目1番1号 TEL:092-642-5746 FAX:092-642-5738
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