学校歯科健康診断で不正咬合が指摘された子どもたちが、どこでどのように相談すべきか迷うケースは少なくありません。今回新設された「歯科矯正相談料」は、その不安を軽減し、初期相談の場を制度的に整える大きな一歩です。
2024年度の診療報酬改定で、新たに「歯科矯正相談料」が設けられました。これは、学校歯科健康診断で「歯列・咬合に問題がある」と指摘された児童や生徒に対して、保険診療の中で初回の相談や診断を行える制度です。
これまで学校健診で「精密検査が必要」と言われても、保険では相談の枠組みがなく、自費での矯正相談に直結するケースもありました。保護者にとっては「まず何をすればよいのか」「本当に矯正が必要なのか」が分からず、不安が大きな負担になっていました。
矯正相談料の新設により、まず保険の枠組みで相談を受けられるようになったことは、患者・保護者双方にとって大きな安心材料となります。
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歯科矯正相談料の基本的な考え方 学校健診から矯正相談へ ― 新設の意義
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